森を育てるサケ

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サケは、日本の秋の味覚ですね。別名を秋味(あきあじ)というくらいです。 ヒト以外の動物にとっても、サケは御馳走です。ヒグマがサケを獲るのは、よく知られていますね。ヒグマは冬眠に備えて、秋にたくさん食べなければなりません。秋に川をのぼるサケは、願ってもない栄養分です。
 サケはとても大きな魚です。そのため、自力で川のサケを獲って食べられるのは、ヒグマかヒトくらいしかいません。けれども他の動物も、何とかしてサケを食べようと狙っています。サケは、海の栄養をたっぷり体に貯めているからです。 サケを獲るヒグマの回りに、たくさんの鳥がいるのを、テレビで観たことがありませんか? あれは、カラスやカモメがヒグマのおこぼれを狙っているのです。 ヒグマはサケが好物ですが、一尾を全部食べることはまずありません。一部を食べて、あとは放りだすことが多いです。そういった残りを、カラスやカモメが食べます。 
 ヒグマのおこぼれを狙うのは、鳥だけではありません。キツネやタヌキなどの獣もいただきます。鳥や獣が食べ残したものは、昆虫などのもっと小さい動物が食べます。最後の残りかすは、土に還って植物の栄養になります。 
なぜヒグマが食べ残すのか、理由はわかりません。結果的に、ヒグマが残したサケで、森の生き物全体がうるおっています。 
 サケにしてみれば、食べられようと思って川に来るのではありません。彼等は卵を産むためにやってきます。産卵を終えると、親のサケは死んでしまいます。 
 水中で死んだサケも、他の動物にとって御馳走です。浅瀬に乗り上げたサケは、
ヒグマに獲られたサケと同じように、鳥や獣の食べ物になります。水底に沈んだサケは、小魚などに食べられます。サケは身をもって、たくさんの生き物を養っています。 
サケがいなければ、北国の豊かな森はできなかったでしょう。知床の森が世界遺産になるほど豊かなのも、サケの恵みです。サケは、森を育てる海の使者ですね。

図鑑には、サケヒグマキツネタヌキカモメハシブトガラスハシボソガラスが掲載されています。 ぜひご利用ください。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2005年9月13日 06:37に書いたブログ記事です。

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