シカの角は何本枝か?

user-pic
0

ico_weather_hare.gif

秋は、ニホンジカの求愛の季節です。雄のニホンジカが、雌を呼ぶための鳴き声を上げます。昔の日本人は、このラブコールを聞いて、秋の風情を感じました。「鹿鳴く」という言葉は、秋の季語になっています。
 ニホンジカの雄は、鳴き声と角とで雌を惹きつけます。角は雄のシカにしかありません。シカの世界では、立派な角を持った雄がイケメンとされて、モテます。立派な角とはどんな角でしょう?
 シカの角は、木の枝みたいに枝分かれしていますね。枝分かれが多い角が「立派な角」です。角に何本の枝があるかは、シカの種によって違います。同じ種でも、年齢や地域によって違います。ニホンジカの場合は、以下のとおりです。
 生まれたばかりの子ジカには、雄でも雌でも角はありません。満一歳ころになると、雄シカには初めての角が生えます。枝分かれのないまっすぐな角です。次の年には、一つ枝分かれができて二またになります。さらに次の年には、枝が増えて三本枝になります。最終的に、だいたい四本枝にまでなります。
 シカの角は、毎年生え変わります。成長期には、生え変わるたびに枝が増えます。秋の求愛に役立った角は、春に根元から落ちてしまいます。それから小さい角が生えてきて、だんだん成長し、秋に再び大きな角になります。
 春、新しく生えた角は、軟らかくて皮をかぶった状態です。これを袋角【ふくろづの】といいます。袋角の時に強い力がかかると、角が変形してしまうことがあります。秋に皮がむけて、硬い角が現われます。
 年齢が上がるほど角の枝が増えるので、ある程度年を取った雄のほうがモテます。若造はだめということですね。
 角は見せびらかすだけではありません。雄同士、雌を争って闘う時にも使います。雄シカは、文字どおり角を突き合わせて闘います。負けた雄はモテません。外見だけではだめで、実力もなければいけないのですね。

トラックバック(1)

トラックバックURL: http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/3551

 以前、ここのブログで、「和牛」を取り上げましたね。(和牛は「日本のウシ」で... 続きを読む

コメントする

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2005年9月26日 09:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「カバはどうして水中に長時間いても、」です。

次のブログ記事は「ハギという植物はない?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。