サソリの毒はどんな毒?

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サソリは、誰もが知っている毒のある生物ですね。毒の強さに差はあるものの、すべてのサソリは毒を持っています。鋏【はさみ】を持っているため、エビやカニの仲間のように見えますが、クモにより近い生き物です。
 映画などでは、サソリの毒が強調して描かれます。刺されるとすぐに毒が回って死にそうになる、と思う人が多いようです。実際には、サソリの毒は、種によってたいへん違います。少なく見積もっても、サソリは六百種以上もいます。
 ヒトを殺せるほどの毒があるサソリは、ごく一部です。一般に、尾が太いサソリは毒が強いといわれます。尾が細くても毒が強いものもいますから、安直な判断は危険です。また、暑いところに棲むサソリほど毒が強いようです。サソリは熱帯にしかいないわけではなく、一部の種は温帯にも棲んでいます。
 例えば、学名でLeiurus quinquestriatus【レイウルス・キンケストリアトゥス】と呼ばれるサソリは猛毒です。中東や北アフリカに分布します。このサソリは神経毒という毒を持っていて、刺されると神経が麻痺します。そのために喉が硬直し、うまくしゃべれなくなります。そのまま放置すれば、呼吸ができなくなり、死ぬ可能性があります。
 世界最大のサソリ、ダイオウサソリは、それほど猛毒ではありません。毒が強くない・性格が温和・丈夫で飼いやすい・大型で見栄えがする、といった特徴のために、ペットとして人気があります。それでも、飼育には細心の注意が必要です。先ごろ大阪府のマンションで発見されて騒がれたのは、このダイオウサソリです。
 日本にも野生のサソリがいることは、ほとんど知られていませんね。沖縄の南寄りの八重山諸島に、二種が分布します。マダラサソリとヤエヤマサソリです。どちらも毒は弱く、刺されても少し腫れて痛いくらいです。普通の虫刺されと同様ですね。
 サソリは、好んでヒトを刺すのではありません。サソリから見れば、ヒトのほうが巨大で恐ろしい生き物です。ゆえに、自分の身を守ろうとして刺します。サソリの害を避けたいなら、手を出さないのが一番です。


図鑑には、マダラサソリが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2005年10月11日 10:53に書いたブログ記事です。

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