ホオジロザメ(ホホジロザメ)は本当にヒトを食うか?

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ホオジロザメの名は、おそらく誰もが聞いたことがあるでしょう。映画『ジョーズ』のせいで、とても有名になりました。この映画では、ホオジロザメがヒトを襲う悪鬼のように描かれています。
ホオジロザメは、専門的にはホホジロザメと呼ばれます。このサメは、本当にヒトを襲って食べるのでしょうか?
ホホジロザメがヒトを襲うことはあります。けれども、彼等はヒトを常食しているわけではありません。
ヒトは陸上生物です。いつも海にいるわけではありませんね。そんな生き物を餌にしていたら、ホホジロザメはとっくに飢えて死んでいます。彼等は、本来、アシカやアザラシなどの海の哺乳類を食べています。
ヒトを襲うのは、アシカやアザラシと、ヒトを間違えてのことです。特に、サーフボードに乗ったヒトを海面下から見ると、アシカそっくりに見えます。サメは、アシカを食べるつもりでサーファーを襲ってしまいます。どちらかといえば、サメのいる海域で、紛らわしいことをするヒトのほうが不注意です。
ホホジロザメは、全長5mをゆうに越える大型のサメです。これほどの体を維持するには、たくさんの食べ物を取らなければなりません。すばしこいアシカやアザラシを捕獲できるように、ホホジロザメの体には特殊な仕組みがあります。
魚の一種なのに、ホホジロザメは、哺乳類のように体温を高く保つことができます。周囲の水温より、10~15℃も高いことがあります。これは、奇網【きもう】という特別な組織の働きです。
このように体温を高く保てば、いつでもすばやく動けます。獲物を襲える機会を逃しません。運動選手が、試合の前にウォームアップするのと同じ原理ですね。
サメは、よく原始的な生き物だとばかにされます。しかし実は、哺乳類並みに発達した部分もあるのですね。偏見にとらわれず、サメの研究が進むことを願っています。




図鑑にはオグロメジロザメ カスザメが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2005年11月25日 09:58に書いたブログ記事です。

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