冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?

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 寒い気候が続きますね。電線に止まるスズメやハトでさえ寒そうです。
 こんな季節、昆虫たちはどうしているのでしょう? 冬にはほとんど昆虫を見ませんよね。みんな死んでしまって、卵だけを残しているのでしょうか?
 卵や蛹【さなぎ】で冬を越す昆虫は多いです。卵や蛹は丈夫な外皮に覆われていて、暑さや寒さに強いからです。卵や蛹の間は、食べ物を捜す必要もありません。
 けれども、幼虫や成虫で冬を越す昆虫も多いです。そういった昆虫たちは、土の中や落ち葉の下や樹皮の隙間に入り込んで、寒さを避けています。成虫で越冬するのは、体表が厚くて丈夫な甲虫(コウチュウ)が多いようですね。ひらひらと、いかにも弱そうに飛ぶチョウの仲間は、卵や蛹で越冬するものが多いです。
 ところが、冬でも成虫のチョウを見ることがあります。真冬に小さな黄色いチョウと遭って、びっくりしたことはありませんか? それはきっと、シロチョウ科のキチョウです。また、翅【はね】の縁がぎざぎざした、赤茶色のチョウと遭いませんでしたか? それは、タテハチョウ科のアカタテハやキタテハやヒオドシチョウでしょう。縁がぎざぎざで、瑠璃【るり】色の帯が入った翅のチョウなら、たぶんルリタテハです。
 冬、ツバキなどの常緑樹の葉裏を覗いてみて下さい。銀色の翅の小さなチョウが止まっているかも知れません。それは、シジミチョウ科のウラギンシジミです。
 どういうわけか、わざわざ成虫で越冬するチョウがいるのですね。彼らは葉陰などに止まって、ひたすら寒さに耐え抜きます。暖かい日には、日光浴に出てくることがあります。そういうところを人に目撃されて、驚かれるわけです。
 越冬したチョウたちは、春、待ってましたと飛びだします。そういうチョウの翅は、たいていぼろぼろになっています。厳冬を乗り越えたチョウの勲章ですね。ぼろぼろになりながらも、彼らは生きる戦いに勝ちました。
 こういうチョウの姿を見ると、勇気づけられますね。小さなチョウでも、耐え抜いて勝つことができます。苦しい時があっても、がんばれば必ず春が来る、という見本ですね。


図鑑には、アカタテハキタテハウラギンシジミが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このページは、松沢千鶴が2006年1月13日 08:53に書いたブログ記事です。

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