楽園の鳥の楽園? インドネシアのパプア州とパプア・ニューギニア

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 先日、インドネシアのパプア州で、未知の生物が大量に発見されたというニュースがありましたね。新種の鳥やカエルが発見されました。新種でなくても、稀少な生物が多数生息するといいます。まさに「未知の生物の楽園」ですね。
 パプア州とは、ニューギニア島の西半分を占める州です。もう半分の東側は、パプア・ニューギニアという別の国です。国境は人間が勝手に引いた線ですから、他の生き物には関係ありませんね。島の西にも東にも、貴重な生き物がたくさんいます。
 ニューギニア島で一番有名なのは、鳥類のゴクラクチョウの仲間でしょう。英語名のbird of paradiseを直訳して、極楽鳥(ゴクラクチョウ)と名付けられました。ゴクラクチョウは、フウチョウとも呼ばれます。風鳥(フウチョウ)とは「風に宿る鳥」の意味です。
 なぜ、この鳥たちが「極楽(楽園)の鳥」なのか、実物を見ればすぐにわかります。ほぼすべての種が、この世のものとは思えないくらい美しいのです。日本のオシドリや、インドのクジャクに勝るとも劣らない美鳥が、ぞろぞろいます。
 オシドリやクジャクがそうであるように、ゴクラクチョウも、美しいのは雄です。雄は、自分の美しさを雌に見せびらかします。「ぼくはこんなに健康だよ、結婚しておくれよ」というわけです。健康でなければ、羽毛の美しさが衰えますからね。
 こんな「楽園の鳥」たちが、なぜニューギニア島に何十種もいるのでしょう? ニューギニア島には、大型の肉食獣がいなかったためです。
 大昔、ニューギニア島は、オーストラリアと同じ大陸の一部でした。その頃には、カンガルーなどの原始的な哺乳類が、のちに島となる地域にいました。やがて地殻変動が起こって、島が大陸から離れます。それは、進化した大型肉食獣が現われる前でした。
 その後の島は、大陸とつながりませんでした。そのため、進化した肉食獣が、大陸から渡ってきませんでした。鳥たちの楽園が守られたわけです。
 しかし、ヒトが来てから、楽園は様変わりしました。乱獲のため、ゴクラクチョウは激減しました。楽園からの授かりものの鳥を、私たちの代で滅ぼしたくはありませんね。

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 新種発見のニュースです。インドネシアのボルネオ(カリマンタン)島とスマトラ... 続きを読む

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このページは、松沢千鶴が2006年2月 9日 00:47に書いたブログ記事です。

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