チョコレートの原料は古代文明の遺産、カカオ

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 来週14日は、バレンタインデーですね。日本では、すっかり「チョコレートを贈る日」になってしまいました。愛情を込めて贈り物をするのは、いいことでしょう。
 チョコレートがカカオから作られることは、皆さん御存知だと思います。けれども、実物のカカオを見たことがある人は少ないでしょうね。日本では、カカオが育たないからです。カカオの生育には、「常に高温多湿」という条件が必要です。
 カカオの原産地は、南アメリカのアマゾン地域と推測されています。しかし、栽培されるようになったのは、メキシコなどの中央アメリカが最初です。
 日本人が見ると、カカオの果実がみのる様子は異様です。枝だけでなく、幹にまでどっさり果実がつきます。日本の木には、こういうものはほとんどありませんね。これは、熱帯の植物によくある特徴です。幹に直接花が咲いて、実がなります。
 カカオの果実はラグビーボール形です。果実内に種子が入っています。カカオ豆と呼ばれるのは、この種子です。カカオ豆から、チョコレートが作られます。
 チョコレートを発明したのは、中米の人たちでした。マヤ文明やアステカ文明の人たちが、チョコレートの原型になるものを飲んでいました。
 当時のチョコレートは、食べる物ではなく、飲む物でした。すりつぶしたカカオ豆を水に溶かし、時にはトウガラシを入れて飲んだといいます。現在の私たちには、想像もつかない飲み物ですね。それは高貴な人しか飲めない、貴重な飲み物でした。カカオに様々な薬理作用があることを、マヤやアステカの人たちは知っていました。
 マヤ文明もアステカ文明も滅びてしまいました。チョコレートは、マヤ人やアステカ人の遺産です。彼らがカカオの薬理作用を発見し、カカオの栽培を始めなければ、こんにちのチョコレートはありませんでした。チョコレートを食べる時、たまには、マヤやアステカの人たちに感謝してもいいでしょう。
 歴史が好きな恋人同士なら、デートの話題に古代文明なんて、いいかも知れません。バレンタインデーに恋人と逢う方は、試してみてはいかがでしょう。

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このページは、松沢千鶴が2006年2月10日 09:59に書いたブログ記事です。

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