あんこ椿(ツバキ)は恋の花

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 冬は、花の少ない季節ですね。それでも二月になれば、ぼちぼちツバキが咲き始めます。ツバキの名所としては、伊豆大島や長崎県の五島列島が有名ですね。
 日本の野生ツバキは、大きく分けてヤブツバキとユキツバキに区別されます。ヤブツバキは、温暖な海沿いに分布します。伊豆大島や五島列島の野生種はこちらですね。寒い日本海側には、ユキツバキが分布します。ユキツバキはヤブツバキの変種です。
 ヤブツバキとユキツバキは、掛け合わせて子孫を作ることができます。園芸品種のツバキは、そのようにして作られたものが多いです。ですから、普通に見られる園芸品種は、ヤブツバキともユキツバキともつきません。総称してツバキと呼ばれます。
 雪国にあるユキツバキは、冬、雪に埋もれてしまいます。そのため、春になってから花が咲きます。冬の花として思い浮かべられるのは、ヤブツバキのほうです。
 ヤブツバキは、なぜ冬に咲くのでしょう? それを知るには、「なぜ、他種の花は冬に咲かないか?」を知る必要があります。
 花は、果実を実らせるための器官ですね。普通の花は、同種同士で他の花の花粉が付かないと、果実になれません。しかし、植物は動けませんね。花から花へと、花粉を運ぶ役が必要です。普通は、チョウやミツバチなどの昆虫が花粉を運びます。運んでもらう代わりに、花は蜜をあげます。そういう花を虫媒花【ちゅうばいか】といいます。
 寒い冬には、昆虫たちは活動を休止します。花粉が運ばれないなら、花が咲く意味がありませんね。冬に花が咲かないわけです。
 ヤブツバキは、昆虫以外にも運び役を任せました。それは鳥です。鳥なら、寒い冬でも活動できますね。こういう花を鳥媒花【ちょうばいか】といいます。
 ヤブツバキの花粉は、主にメジロが運んでいます。メジロは、花粉や花蜜が大好きだからです。食べ物が少ない冬、甘い蜜をくれるヤブツバキは、メジロにとってありがたい存在でしょう。ヤブツバキにとっても、メジロがいなければ、果実を実らせることができません。ヤブツバキとメジロは、相思相愛の花と鳥といえるでしょう。


図鑑には、ヤブツバキメジロが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このページは、松沢千鶴が2006年2月13日 09:01に書いたブログ記事です。

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