和名:ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
学名:Vicia angustifolia L.
和名:ヒメオドリコソウ
学名:Lamium purpureum L.
和名:シロバナタンポポ
学名:Taraxacum albidum
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
図鑑にはヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)やヒメオドリコソウが掲載されています。シロバナタンポポは載っていませんが、セイヨウタンポポ、カントウタンポポは、載っています。ぜひご利用ください。
和名:ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
学名:Vicia angustifolia L.
和名:ヒメオドリコソウ
学名:Lamium purpureum L.
和名:シロバナタンポポ
学名:Taraxacum albidum
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図鑑にはヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)やヒメオドリコソウが掲載されています。シロバナタンポポは載っていませんが、セイヨウタンポポ、カントウタンポポは、載っています。ぜひご利用ください。
山吹(ヤマブキ)といえば、題名の和歌がすぐ引き合いに出されます。和歌の中で有名なものの一つでしょう。太田道灌【おおたどうかん】の故事で知られますね。
この歌は、大田道灌が作ったと思っている方が多いようです。実際は違います。作者は兼明親王【かねあきらしんのう】という人です。道灌は、当時から有名だったこの歌を知りませんでした。それを恥じて、歌の修業に励んだ、ということです。
花が美しいために、ヤマブキは、庭によく植えられますね。歌のとおり、七重や八重の花が咲きます。また、歌のとおり、花が咲くのに果実は実りません。
なぜ、ヤマブキには実がならないのでしょうか? それは、七重や八重の花が咲くことと関係があります。ヤマブキに限らず、八重咲きの花には、果実が実りません。
どんな八重咲きの花も、原形は一重【ひとえ】です。一重の花には、花びらと雄しべと雌しべがあります。「雄しべの花粉が雌しべに付いて、果実ができる」と、小学校などで教わった覚えがおありでしょう。
八重の花は、突然変異により、雄しべと雌しべが花びらに変わったものです。そのために、花びらの数が多いのです。花粉を作る雄しべも、果実になる雌しべもありませんから、果実ができません。
じつは、野生のヤマブキは、一重咲きです。一重のヤマブキには果実が実ります。普通の植物と同じように、種子ができて繁殖します。庭のヤマブキの中にも、時おり一重のものがありますね。
いつの時代か、人間が植えたヤマブキの中に、八重のものが現われたのでしょう。野生では、そういうものは子孫を残せません。けれども、人間の手にかかれば、株分けなどで子孫を残せます。八重の美しさが好まれて、殖やされたに違いありません。
かくて、「ヤマブキといえば八重咲き」が定着しました。八重咲きの花は豪華に見えるので、他にもそういう植物があります。バラや八重桜も、もとは一重でした。
私は、一重のヤマブキも好きですね。素朴な美しさもいいものだと思います。
図鑑にはヤマブキが掲載されています。ぜひご利用ください。
カンヒザクラとオオシマザクラの種間雑種と考えられている栽培品種だそうです。静岡県修善寺町の修善寺に原木があるそうです。きれいですね。
和名:シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)
学名:Cerasus X kanzakura 'Rubescens'
参考文献
『新宿御苑の桜 サクラウォッチング』 著作/勝木俊雄、書苑新社、本体価格477円
こんにちは、今日はかの有名な景勝地『新宿御苑』へ行ってきました。お花見シーズンに、出向いたことは1度もなかったので、人、ひと、ヒトに驚きました{/face_nika/}。観光バスで乗り付けて、遠くからたくさんの人がいらっしゃるのですね。
夕方からはまた気温が下がってきましたが、昼間は我慢できるほどの寒さでした。みなさん楽しそうにお花見していました。
明日は、暖かくなるそうですから、お近くの公園にでもお出かけしてみてはいかがでしょうか。
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil.
今日は、朝から撮影に出かけてきましたよ。先日ご紹介しました、目黒川沿いの桜です。満開でした。本当に、ステキです。
先日の投稿『3分咲き』へ
比べてみてください。2枚目の写真が実際眼で見た3分咲きのサクラです。やはり、満開は迫力あるでしょう?
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil.
『おはよう!』
撮影していましたら、スズメさんに挨拶をされました。
『おはよう!またね。』
和名:スズメ
学名:Passer montanus
図鑑にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラが掲載されています。もちろんスズメも掲載されています。ぜひご利用ください。
天然記念物というものはどういうものですか?天然記念物にも「特別」とか「県の」とかがつきますよね。どう違うのか、ご存知でしたら教えて下さい。また、天然記念物に指定されたら一般の人は触ってもいけないのでしょうか?
国定公園の石や枯れ葉などもそのままそっとしておかなければいけないと聞いたこともありますので、むやみに触ってはいけないかもしれませんね。
実は最近本でハクビシンについて調べたら山梨と長野で県の天然記念物指定になったという記述を見たのですが、今もそうなのかな?と思ったのです。 長野と山梨県内で天然記念物でも県境を越えたらそうでなくなっちゃうわけですよね?なんだか不思議だなぁ、と思いまして。。。
私の住んでいる地方に生息している「ゴギ」もそうなんですよね。広島県の熊野川(一部の流域)に生息している「ゴギ」は、天然記念物(県の)です。
「天然記念物」とは、文化財保護法に取り決められているもので、国が指定するものと、都道府県などの地方公共団体が指定するものとがあります。天然記念物は動植物に限らず、鉱物や地形などが指定されることもあります。
動物の例ですと、例えば長崎県の対馬に棲んでいるツシマヤマネコは国の天然記念物に指定されており、同じ対馬に棲んでいるツシマジカは長崎県の天然記念物に指定されています。
特別天然記念物も、やはり文化財保護法で取り決められています。天然記念物に「特別」が付くと、すべて文部大臣の指定するところとなり、さらに保護が徹底されます。動物の例ですと、トキやオオサンショウウオが特別天然記念物に指定されています。
文化財保護法を一字一句調べた訳ではないので、天然記念物や特別天然記念物に触ってはいけないのかどうかについては、確認できませんでした。いずれにしても天然記念物に保護されているか、されていないかにかかわらず、野生動物はそっとしておいてあげるのが一番ですね。
週末、サクラの状況を確認できませんでしたから、今日はランチそこそこに「青山墓地」まで出かけて撮影してきました。
サクラは、6分、7分咲きといったところでしょうか?先週の金曜日は、全然咲いていなかったのに・・・太陽の恵みってすごいですね。ピンクのトンネルは、例年通りステキでした。
今ではすっかりサクラの名所として、お花見もこちらでされる方が増えましたが、20年前は誰も「青山墓地」でしている人はいませんでした。4、5人で寒い中、発電機で明かりをつけてお花見をした覚えがあります。
さて、気になったのはゴミです。ゴミが溢れていました。皆さん、お花見をした後のゴミは、家にもってかえりましょう。
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil.
春に咲く花はサクラだけじゃないよ!たくさんのお花がいっぺんに咲きました。
和名:ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
学名:Vicia angustifolia L.
うすいブルーの直径1、2mmほどのちっちゃいちっちゃいお花ですから、気がつかないかもしれません。よーく見ると大変可愛らしいです。
和名:キュウリグサ
学名:Trigonotis peduncularis (Trevis.) Benth. ex Hemsl.
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
図鑑にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラが掲載されています。またキュウリグサ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、カントウタンポポなど春のお花がたくさん掲載されています。ぜひご利用ください。
サクラエビは、駿河湾【するがわん】の春の風物詩として知られていますね。三月から四月にかけて、駿河湾沿いの海岸で、サクラエビを干す光景が見られます。干されたエビの色で、海岸が桜色に染まります。
あの色は染めたもの、と思う方もいるようですね。サクラエビの桜色は、天然の色です。生きているサクラエビはほぼ透明です。茹でたり干したりすると色づきます。
以前は、「サクラエビ」と称して、違うエビが売られることがありました。サクラエビに見えるように、染めて売ったのですね。最近では、そんなことはなさそうです。
サクラエビによく「偽装」されたエビとして、シラエビという種がいます。姿がサクラエビに似ているので、「偽装」しやすいのです。そのうえ生態も似ているため、一緒に漁獲されることがあります。シラエビはシラエビで美味ですから、「偽装」など必要ないはずです。シロエビと呼ばれ、富山湾名物とされるのは、このシラエビです。
サクラエビには立派な脚がありますね。なのに、一生を通じて、サクラエビが歩くことはありません。では、何のために脚があるのでしょうか?
答えは、泳ぐためです。サクラエビは、一生、海中に浮いて暮らします。海底には降りません。長い触角を浮きのように使って、泳ぎ続けると考えられています。
成体のサクラエビは、昼間、水深200mほどの深海にいます。夜間は、水深20mくらいまで上がってきます。サクラエビが上がる夜、サクラエビ漁が行なわれます。
なぜこんな行動をするかといえば、敵を避けるためです。浅い海には敵が多くいます。でも、深海より浅い海のほうが、餌が豊富です。そこで、敵が休息中の夜に浅い海へ来て、餌を食べます。深海に棲む生物には、こういう行動をするものが多いです。
深海生物には、よく光るものがいますね。あまり知られていませんが、サクラエビも光ります。それほど明るくは光りません。なぜ光るのか、理由はまだ不明です。
たくさん漁獲されているのに、サクラエビの生態は不明なことが多いです。サクラエビの生態がわかれば、深海のことがもっとわかるようになるでしょうね。
図鑑には残念ながらサクラエビとシラエビは載っていません。そのかわり、クルマエビやイセエビなどのエビの仲間が十種以上掲載されています。ぜひご利用ください。
昔、庭の池の掃除をしようと、池の水を汲み取ってました。すると、池の側面に導水するためのパイプ口から、ものすごく大きなカエルが出て来ました。
池の水はほとんどなくなっていたので、池の底に、ピョン!と飛び降りたそのカエルは、私の目の前で立ち上がり、(2本足)前足を持ち上げ、威嚇してきたのです。
それで、その話を友人に話すと、「絶対にあり得ない、夢でも見たんじゃない?」と信じてもらえません。私以外に2本足で立つカエルがいるよって言ってくれぇ~~~~(叫)よろしくお願いします。
カエルには体を大きくふくらませて威嚇する種が多いので、腹をふくらませた状態で前肢を持ち上げると立っているように見えるかも知れませんね。
大型のカエルがそういう状態になると、かなりインパクトがあるでしょうから、立って見えたのではないでしょうか。
「オケラ」と呼ばれる昆虫がいます。正式な種名はケラといいます。バッタの仲間です。なぜか、オケラと呼ばれるほうが普通ですね。昔は、子どもの平凡な遊び相手でした。
バッタといえば、跳ねる昆虫ですね。ぴょんぴょん跳ねることによって、敵から逃れます。ところが、ケラは跳ねません。では、どうやって身を守っているのかといいますと、彼らは地中に逃れます。モグラのように、地中で暮らしているのです。
ケラの前肢は頑丈です。シャベルのような形をしています。この前肢で土を掘ります。捕まえられると、前肢を大きく開いて見せます。威嚇【いかく】しているつもりなのかも知れません。昔の人は、その様子を「何も持っていないよ」と手を広げた様子に見立てました。ここから、一文無しのことを「オケラ」と呼ぶようです。
昆虫の中でも、ケラは変わり者です。地中で暮らすことだけでも、変わっていますね。モグラのように、一生地中にいるのかと思えば、そんなことはありません。なんと、彼らは空を飛べます。ちゃんと翅【はね】があるからです。そのうえ、泳ぎも得意です。体に細かい毛がたくさん生えていて、水をはじくために、浮きやすいようです。地中も空中も水中もOKなんて、万能昆虫ですね。
ケラの特技はまだあります。彼らは、コオロギやキリギリスと同じように鳴きます。春の夜、空き地などで、「ジー」とか「ビー」と聞こえる単調な音を聞いたことがありませんか? あれがケラの鳴き声です。春、他の虫が鳴かないうちから鳴き始めます。
ケラの鳴き声は、ずいぶん大きく聞こえます。小さな昆虫が鳴いているとは、信じられないくらいです。あんなに大きな声で鳴けるのには、訳があります。
ケラは、「地中に棲む」有利さを存分に生かしています。彼らは、自分が掘った地中のトンネルで鳴きます。トンネルでは音が反響しますから、実際に出している以上の音になります。それが、私たちの耳に届くわけです。
都市化が進んだ地域でも、ケラはけっこういます。その万能さで、しぶとく生き延びているのでしょう。「一文無しのオケラ」なんて、ばかにしてはいけませんね。
図鑑には、ケラが掲載されています。ぜひご利用下さい。
3月22日『険しい道』に、画像解説の追記をいたしました。どうぞご覧ください。こちら>>>険しい道
はじめまして。 この間私の友人が「キリンとシマウマの融合した動物がいる」と言っていました。 そのことがずっと気になっています。そんな動物いるんですか? 友人曰く『かわいい』そうです。もしいるとしましたら、なんていう動物なのでしょうか??ぜひ、どなたか教えてくれませんか?
キリンとシマウマは全く違う生き物なので、この二種が融合することは自然の状態ではありえません。人工的に作ろうとしても、今の科学ではできません。もしできたとしても、それは怪物を作り出すだけなので、誰もやろうとはしないでしょう。
たぶん、これは聞き間違いで、「キリンとシマウマが融合したような姿をした動物がいる」と、ご友人は言ったのでしょう。
そういう動物なら存在します。それは『オカピ』という動物です。
オカピはキリンの仲間で、四本脚で歩くひづめを持った哺乳類です。キリンよりずっと背は低くて、首も脚も短いですが、首の付け根から腰に向かってなだらかに下がる背中の様子と、ゆったりした歩き方がキリンに似ています。しかし体の模様はキリンと全然違って、全体的に茶色で、胸と腰の部分に縞模様があります。
全体の雰囲気を見ると、キリンとシマウマの合いの子のように見えなくもありません。
オカピはキリンの祖先に近い古い形質を残している動物と言われ、アフリカの深い密林に棲んでいてめったに目撃されることがなく、数も少ないたいへん珍しい動物です。ですから動物園にもほとんどいません。日本では、横浜にあるズーラシアという動物園と東京にある上野動物園で見ることができます。
昨日は、WBCの素晴らしい瞬間を見ることができました。みなさんは、いかがでしたか?険しい道でしたが、素晴らしい偉業を成し遂げてくれましたね。色々ありますが、ただ単純に喜ばしいことでした。
追記<<<<
画像は、沖縄県国頭村にある、景勝地『茅打ちバンタ』というところです。バンタは沖縄の方言で『崖』のことです。茅(=チガヤのこと)をこの崖に投げたところ、強風であおられて茅が方々にちってしまったことから『茅打ちバンタ』と、つけられたようです。
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
図鑑にはチガヤが掲載されています。ぜひご利用ください。
私は、超猫好きです。猫のことが詳しく載っているサイトがありましたら、教えてくださいますか?よろしくお願いします。
世の中には、猫好きの人が多いですね。このFAQでも、猫に関する質問がいくつかありました。猫のことが詳しく載っているウェブサイトは、たくさんあります。例えば、gooのカテゴリー「ペット」のページに行くと、猫に関する読み物や猫図鑑が見られます。
また、最初のgooなどの検索サイトで「猫」というワードで検索すると、どこへ行ったらいいのか迷うほど多くのウェブサイトが出てきます。
いろいろなウェブサイトへ行ってみるとよいと思います。
このブログ内で、その他の猫に関するコラムやQ&Aは
猫の寿命はどくらいですか?
です。また、少し画像も紹介しています。
カテゴリーの中の「ネコ・イヌ」をご覧ください。以下は、「ネコ・イヌ」のカテゴリーへリンクしています。
ネコ・イヌ
桜は、日本人にとても好まれる花ですね。動物にも「桜」の名を付けられたものが何種かいます。サクラマスもその一種です。普通に食用にされる「マス」ですね。
サクラマスは、サケ科(サケ・マス類)の一種です。他の多くのサケ科と同じく、サクラマスも川と海とで暮らします。川で生まれ、海へと下って育ちます。成熟すると再び川へ戻って、産卵します。
桜が咲く頃、川へ上るために、サクラマスと名付けられたようです。ただし、上る時期は、地域によって違います。必ず桜の花期と一致するわけではありません。
サクラマスの中には、海へ行かず、一生川に棲むものがいます。そういう個体を「陸封【りくふう】型」と呼びます。海へ下るものは「降海【こうかい】型」と呼ばれます。陸封型と降海型とは、外見が違います。降海型は、全身が一様な銀色です。陸封型は、体の横にパーマークと呼ばれる斑紋があります。名前も、陸封型ではヤマメと呼ばれます。
渓流釣りで有名なヤマメと、よく食卓に上るサクラマスとが同じ種なんて、驚きですね。サケ科の魚には、このように、陸封型と降海型がある種が多いです。ヤマメと並ぶ渓流魚のイワナにも、降海型がいます。陸封型をイワナと呼ぶのに対し、降海型をアメマスと呼びます。同じく渓流魚のアマゴも陸封型で、降海型はサツキマスと呼ばれます。
川と海を行き来するのは、たいへんなエネルギーを使います。生きるのには不利そうですよね。なぜ、サケ科の魚にこんな生態のものが多いのかは、わかっていません。
陸封型のサケたちには、「本当は海へ行きたいのだけれど、何らかの障害があって行けない」ものが多いようです。サケ科の魚は暑さが苦手なため、暑い平地を避けて、山地の渓流にいる陸封型もいます。自然の障害はよくても、人工的な障害は問題です。
例えば、川にダムができると、サクラマスやアメマスやサツキマスは、川へ上れません。実際に、それが原因で、降海型のサケ・マスが絶滅した川もあります。もったいないですよね。サケ・マスは、日本人が昔から食べてきた自然の恵みですのに。
陸封型と降海型と、両方の魚影が濃い川にしたいものです。
図鑑にはヤマメとイワナが掲載されています。もちろん植物の桜のオオシマザクラやヤマザクラなども載っています。ぜひご利用ください。
和名:フクジュソウ
学名:Adonis ramosa Franch
和名:ホトケノザ
学名:Lamium amplexicaule L.
和名:オオイヌノフグリ
学名:Veronica persica Poir.
今日の風は凄かったですね。雨が降っていなくて幸いでした。
事務所近くの公園に、サクラの木がたくさんあるのですが、ランチの帰りに観察に寄りました。もうつぼみも膨らんで、あと2,3日暖かい日が続いたら咲きそうでしたよ。楽しみです。
さて、画像は先日の散歩のまたまた続き<<<見逃してしまいそうな、小さいお花が咲いていました。
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二月のうちは、「春は名のみの風の寒さ」ですね。暦は3月の半ばになりましたが、寒い日が続いています。けれども、季節は確実に巡ります。
日本国内で、雪国でない地域にお住まいの方は、凍っていない水場をのぞいてみて下さい。水中に、黒い斑点があるゼリー状の塊【かたまり】がありませんか?
それはきっと、アカガエルの仲間の卵嚢【らんのう】です。いちはやく恋の季節を迎えて、産卵したものがいるのですね。卵嚢とは、袋状のものに収まった卵をいいます。保護のために、カエルの卵は、ゼリー状の嚢【のう】=袋に包まれています。
アカガエルの中で、ニホンアカガエルとヤマアカガエルは、早春に繁殖します。日本内地に分布するカエルでは、春いちばんの繁殖期です。十二月や一月に繁殖するものさえいます。早春どころか真冬ですね。
寒い季節の繁殖は、カエルにとって大変なことです。寒さで動きが鈍くなるうえに、餌はなかなか見つかりません。凍死の危険もあります。親ガエルだけでなく、せっかく産んだ卵が、水場が凍ったために凍死することもあります。
なぜ、こんな危険を冒して産卵するのか、理由はわかっていません。
カエルの繁殖期の様子を、蛙合戦【かわずがっせん】といいます。雄のカエルが雌のカエルを奪い合って、取っ組み合いになるからです。子孫を残せるかどうかの真剣な戦いです。ニホンアカガエルもヤマアカガエルも、早春の水場にたくさん集まって、「合戦」を行ないます。
ニホンアカガエルとヤマアカガエルは、繁殖期を終えた後、もう一度休眠します。これを春眠といいます。五月頃、春眠から覚めて、田植え期の水田などに現われます。
水田のカエルは、イネの害虫を食べるので、喜ばれます。しかし、毒性のある農薬や、過剰な水田整備のために、カエルが棲めない水田が多くなりました。
その状況を打ち破るのが、冬期湛水【とうきたんすい】水田(ふゆみずたんぼ)です。以前、コラムで紹介しましたね(">『雁の恩返し』)。農薬を使わず、冬にも水がある田は、アカガエルの良い産卵場所になります。こういう試みが、どんどん広まるといいですね。
4年前に孫ができました、ですから現在は4歳、今年5歳になります。そろそろ、色々と分かる年頃になりましたのでその孫に、動物図鑑を買ってあげたいと思うのですが、何が良いのかわからないのでどんなところから出版されているか教えてくれませんか?
幼児向けの図鑑でしたら、チャイルド本社、福音館書店、光村教育図書などの出版社から出ているものが良いのではないかと思います。
ある人にどんな本が向いているかは、その人の性格や気質によって違います。それは、幼児であればなおさらでしょう。3、4歳くらいから、はっきりと好みが表れてきます。ですから、ネット上の情報だけで決めてしまわないで、実際に本屋や図書館へ行き、内容や絵を確認してから購入されることをお勧めします。
中城城跡(ナカグスク ジョウアト)は世界遺産『琉球王国のグスク及び関連遺産群』のひとつです。先日ご紹介しました識名園(シチナヌウドゥン)や座喜味城跡(ザキミグスク アト)もこの遺産郡に入ってますね。『琉球王国のグスク及び関連遺産群』は、9つの城(グスク)や琉球王別邸などが登録されています。
山の上に建てられているお城ですから景色が抜群です。2枚目の画像は、レンズが汚れていたみたいで少し汚い絵になってしまいました。ごめんなさい。
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マンドラゴラという植物の名を、聞いたことがおありでしょうか? 生物学の分野より、魔術やオカルトの分野でよく聞かれます。中世のヨーロッパで、魔術に使われた植物として有名ですね。根が人型をしているなど、いろいろな伝説があります。
伝説が有名になりすぎたため、架空の植物だと思っている方が多いですね。マンドラゴラは、実在します。正式な学名(国際的に通用するラテン語名)では、『マンドラゴラ・オッフィキナルム/Mandragora officinarum』といいます。ナス科に属する草です。野生では、イタリア北部やバルカン半島、ギリシャ、トルコなどに分布します。
マンドラゴラは、日本には分布しません。強い毒があるため、園芸店で売られたり、栽培されたりすることもまずありません。日本では見られない、幻の草といえます。
マンドラゴラの毒成分は、薬にもなります。昔は、実際に、麻酔薬などに用いられました。現在では、ほとんど薬にされていないようです。使い方が難しいからです。
おどろおどろしい伝説と違い、実物のマンドラゴラは目立ちません。茎がなくて、根から直接葉が出ます。ですから背が低いです。しわしわで細長い葉が、地面からごちゃごちゃと生えます。道端にあったら、ただの雑草にしか見えないでしょう。
マンドラゴラの花と果実は、結構かわいいです。春、薄紫の花を咲かせて、その後に黄色い果実がなります。果実はころころと丸くて、愛嬌があります。
噂の根は、普通の草よりは太いです。人の脚のように、二股になることもあります。とはいえ、人型というのは大げさですね。想像力が豊かすぎると思います
マンドラゴラには、マンドレークmandrakeという別名があります。マンドレークはマンドラゴラの英語名です。資料によっては、マンダラゲ(曼陀羅華)という別名を挙げていますが、これは間違いです。マンダラゲは、チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)という、別の植物の別名です。チョウセンアサガオも毒草なので、混同されたようです。
強力な毒草マンドラゴラにも、弱点があります。葉や果実が、ナメクジやカタツムリに食べられやすいのです。魔法の草の威力も、ナメクジやカタツムリには及びません。
昨日から肌寒いですが、確実に春は来ています。先日の続き<<<春の発見はここにもありました。可憐な花が咲いていましたよ。
和名:シュンラン
学名:Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f.
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
図鑑にはシュンランが掲載されています。ぜひご利用ください。
質問があります。オオカマキリには、心臓あるんですかー!!教えて下さい!お願いします!
オオカマキリに限らず、すべての昆虫に、心臓に当たる器官はあります。 ただし、昆虫の心臓は、ヒトなどの哺乳類の心臓とはまったく仕組みが違います。形も違うので、実物を見せられても「これが心臓だ」とは気づきにくいでしょう。そのうえ、昆虫は体が小さいために、ますますわかりにくくなっています。
昆虫の心臓は、とても細長い形をしていて、背中にあります。ちょうどヒトの背骨のような感じで、背中に一本の太い筋のように通っています。
このブログ内で、その他のカマキリに関するコラムやQ&Aは
カマキリハ雪を予知する?
最近、「ミドリガメからヒトに病気がうつって、重症になった」というニュースがありましたね。ミドリガメは、本当に病気の元になるのでしょうか?
それを知るには、ミドリガメについて知る必要があります。正しい知識を得れば、病気から身を守ることができます。
まず、ミドリガメという名は正式なものではありません。正式な名はアカミミガメといいます。皆さん御存知のとおり、アカミミガメはもともと日本にはいませんでした。本来は、北米・中米・南米に分布します。
分布域が広いため、アカミミガメは、地域ごとに亜種に分かれています。亜種とは、種を分けるほどの違いではなく、同じ種の中で少しの違いがあるものです。日本に輸入されるのは、北米に分布するミシシッピーアカミミガメがほとんどです。
北米のものに限らず、すべてのアカミミガメは、サルモネラ菌という細菌を持っています。サルモネラ菌は、食中毒などの病気の原因になります。これを読んでも、「やっぱりカメは危ないんじゃないか」と、早とちりしないで下さいね。
サルモネラ菌はどこにでもいます。ヒトは普通に接触しています。サルモネラ菌を絶対に避けたいなら、無菌室で暮らすしかありません。つまり、普通に生活しているぶんには、危険ではない細菌です。
サルモネラ菌が危険なのは、口から体内に入った場合です。ですから、食事の前に手を洗えば、危険はありません。食事前に手を洗うのなんて、普通ですよね。カメを飼っていても、普通のことをしていれば、病気にはなりません。
「ペットから病気がうつった」というニュースが流れると、すぐにペットを捨てる人が現われます。これは許しがたいですね。一度預かった命は、たとえ病気を持っていたとしても、最期まで面倒を見るべきです。病気になったからといって、家族を捨てる人はいませんよね。ペットは家族と同じです。
ちゃんとした飼い方をすれば、ペットと暮らすのはとても楽しいことです。アカミミガメを飼っている方は、ぜひ、彼らとのお付き合いを楽しんで下さい。
図鑑には残念ながらミドリガメ(アカミミガメ)は掲載されておりませんが、クサガメやタイマイなど、カメの仲間が9種掲載されています。
ぜひご利用下さい。
日本は、かつて捕鯨大国でした。今の日本では、クジラを食べるより観るほうに人気がありますね。日本の近海でも、何ヶ所か、大型のクジラを見られるところがあります。
有名なのは、小笠原諸島と沖縄の慶良間【けらま】列島ですね。どちらでも、一般の観光客がホエールウォッチングに参加できます。主に見られるのはザトウクジラです。体長15mほどになるクジラです。
ザトウクジラは、繁殖のために小笠原や慶良間へやってきます。暖かい海は、子クジラを育てるのに良い環境なのでしょう。たくさんのお母さんクジラが、小笠原や慶良間の海で出産します。赤ちゃんのザトウクジラでも、体長は4m以上もあります。
繁殖期の海では、お父さんクジラも活躍します。ザトウクジラの雄は、雌への求愛のために、「歌」を歌います。要するに鳴き声なのですが、それは「歌」としか呼びようがありません。それほど複雑な音階を持っています。ザトウクジラの繁殖期には、恋の歌が海に響きます。冬から春先にかけてです。静かな時なら、船上でも聞こえるそうです。
繁殖期以外のザトウクジラは、北極や南極近くの海で暮らします。冷たい極地の海のほうが、食べ物が豊富だからです。暖かい海にいる間、おとなのザトウクジラは、ほぼ絶食しています。その状態で子育てをするとは、たいへんな苦労でしょう。
クジラは海中にいますから、ふつう、全身を見ることはできません。そのために、野生のクジラの種を確定するのは難しいです。けれども、ザトウクジラは例外です。他種と間違えることはまずありません。いくつかの目立つ特徴があるためです。
最も目立つのは、格別に大きな胸びれです。体長の三分の一ほどの長さがあり、色は白っぽいです。水面下でもよく見えます。こんな胸びれを持つクジラは、ザトウクジラだけです。彼らはその胸びれを持ち上げて、水面を叩くことがあります。
ザトウクジラは、活発なクジラとして知られます。全身を見せて大きく跳ねる(ブリーチングといいます)こともあります。観ていて楽しいクジラですね。彼らをおびやかさないホエールウォッチングで、彼らとの共存を図りたいものです。
図鑑にはザトウクジラが掲載されています。ぜひご利用ください。
「春は名のみの風の寒さや」ですね。でも、気の早い花が咲き始めています。フクジュソウ、キブシ、レンギョウなどです。暖かい日には、ミツバチらしき昆虫が、花々に翅【はね】を休めています。
今、私は「ミツバチらしき」と書きましたね。じつは、早春の花に来るのは、ミツバチではないことが多いのです。ミツバチに似ていても、たいていは違います。
「ミツバチでなければ何なんだ?」とお思いでしょうね。それはきっとハナアブです。
ハナアブは、名のとおりアブの仲間です。ハチに似ているものの、アブはハチよりハエに近縁です。ハチと違って針はありませんから、刺しません。そのかわり、顎が発達していて咬むことがあります。ハナアブは咬まない種ですから、安心して下さい。
ハナアブは、花蜜や花粉を食べるおとなしい種です。姿だけでなく、食べ物もミツバチと似ています。けれども、いくつかの点で、ミツバチとハナアブは決定的に違います。
最も大きな違いは、ミツバチが集団生活をするのに対して、ハナアブが単独生活をすることです。ミツバチが大きな巣を作って、みんなで幼虫の世話をすることは、よく知られていますね。ハナアブの成虫は、巣を作らず、幼虫の世話もしません。幼虫は、生まれてすぐ自活します。成虫のハナアブも、仲間と集団行動を取ることはありません。
ハナアブより、ミツバチのほうが、蜜を集める能力が高いです。ハナアブとミツバチとが、同じ条件で競争したら、ハナアブはミツバチに食べ物を取られて、飢えてしまいます。
野生では、ハナアブとミツバチは共存していますね。ハナアブにも、ミツバチより有利な点があるからです。低温に強いことです。そのため、ミツバチが活動できない寒い季節や時間帯に、ハナアブは活動できます。ライバルのいない間に食事をするわけです。
早春に咲く花は、ハナアブに大いに依存しています。気温の低い季節には、花粉を運んでくれる昆虫が少ないので、貴重な働き手は歓迎されます。
フクジュソウなどは、寒い中で働くハナアブを、天然サンルームでもてなします。以前、ブログで紹介しましたよね(こちら『黄金の花には意味がある、福寿草』)。自然界には、こんな微笑ましい助け合いもあります。
図鑑にはハナアブが掲載されています。関連する生物として、昆虫は『セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ』、植物は『フクジュソウ、キブシ、シナレンギョウ』も載っています。ぜひご利用ください。
家の近くの山で、小さい蛇を見ました。マムシに似ていたので図鑑で調べてみると、なんと小さいときのアオダイショウがマムシの色に似ていると書いてありました。ですから、マムシだったのかアオダイシウなのかは分かりマせんでしたが。なぜ「小さいときのアオダイショウがマムシの色に似ている」のでしょうか?身を守るための「保護色」でしょうか?
アオダイショウの幼体は確かにマムシに似ています。そのため、マムシと間違えられることがよくあります。これがなぜなのか、正確なところはわかりません。おそらく予想されているとおり「保護色の一種」でそうなっているのでしょう。 保護色といっても、「アオダイショウの幼体がマムシを真似ている」というより、「マムシもアオダイショウの幼体も、藪の中などにまぎれやすい体色を追求したら、似たような模様になってしまった」ということではないかと思います。
ヒトデの仲間でモミジガイという貝のような名前のヒトデを飼っています。先日、水槽の手入れをしながら、ヒトデが変わりないか調べていたのですが、足の裏に赤い血のような生物がついました。
この生物は、何でしょうか?<ほかの無脊椎動物も一緒に水槽で飼育しておりまして(サザエ ゴカイ ヤドカリ等)、他の貝類に影響がないか心配です。このままヒトデと貝類を一緒に飼育していても大丈夫なのでしょうか?
ヒトデ類には、巻貝やエビやゴカイの仲間などの、様々な寄生生物が付きます。おそらく、その赤い生物は、そのような寄生生物の一種でしょう。その生物の具体的な形が書かれていませんので、どういう種かは判定できません。
可能性としては、ハナゴウナ科の貝などが考えられます。ハナゴウナ科の貝は、ヒトデ類に寄生する巻貝です。宿主がモミジガイでしたら、ゴカイの仲間のカクレウロコムシという可能性もありますね。
一般に、寄生生物では寄生する宿主がはっきりと決まっていて、他の生物には寄生しません。ですから、モミジガイの寄生生物は、同じ水槽で飼っている他の生き物にはまったく影響はありません。
寄生生物の正体が何であれ、通常、寄生生物は宿主を殺すほど弱らせることはありません。そのまま普通に飼っていて問題はないと思います。
東京は、春一番でしたね。事務所近くの寺院で咲いていた、紅梅系の枝垂れウメが満開でした。香りで、『私はここよ』と誘導してもらいました{/face_hohoemi/}。本当に良い香りでしたよ。
和名:ウメ
学名:Armeniaca mume Siebold
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
図鑑にはウメが掲載されています。ぜひご利用ください。
寒い季節には、人里の水場でも、よくオシドリが見られますね。色鮮やかな雄と、地味な雌とが並ぶ姿は絵になります。古来、夫婦和合の象徴とされますね。
ヒトだけでなく、ヒト以外の生き物も見かけによりません。じつは、オシドリの夫婦仲は、それほど良いとはいえません。
オシドリは、同じ相手と一生添い遂げることはありません。ほぼ毎年相手を変えます。しかも、一夫一婦とは限りません。雄も雌も、複数の相手を持つことがあります。
また、雄と雌とが一緒にいるのは繁殖期だけです。それ以外の時期は別々に暮らします。子育ては雌だけが行ない、雄は知らん顔です。
オシドリのこのような性質は、おおむねカモ類に共通します。つまり、カモの仲間は、だいたい「浮気者」で、子育ては雌に任せきりです。以前、コラムで取り上げたツルとは対照的ですね(こちら『鶴の舞は何のため?』)。
ヒト以外の動物に、ヒトの倫理を当てはめることはできません。オシドリの生き方も、厳しい自然界で生き抜くために身についたものです。非難するいわれはありませんね。
暖かい季節になると、人里でオシドリを見る機会が減ります。これには二つの理由があります。
一つは、育児期に入るためです。どんな動物でも、子育ての時期は子どもを守ろうとして、用心深くなりますね。オシドリの雌も、人目を避けて子育てをします。
もう一つは、雄のオシドリが、目立たない羽色になるためです。繁殖期以外の雄は、雌そっくりの地味な色をしています。派手な羽色は敵(ヒトを含みます)に見つかりやすいため、できれば地味な色のほうがいいのですね。ということは、繁殖期の雄は、命がけでおしゃれをしていることになります。もちろん、雌を惹きつけるためです。
子育てをしない雄のオシドリも、気楽なばかりではありません。冬、華やかな雄に雌が寄り添うのは、つかの間の穏やかな時なのかも知れません。絵になる「オシドリ夫婦」を見たい方は、雄が美しい寒い季節にバードウォッチングに行きましょう。
図鑑にはオシドリが掲載されています。ぜひご利用ください。
はじめまして。こんにちは、私はカメを3匹飼っています。1匹はキバラガメ、残りの2匹はミドリガメです。その3匹は妙に爪が長いのですが、どうしたら良いでしょう。キバラガメが10㎜、ミドリガメが5㎜です。普通に比べるとなんとなく長く感じます。どうしたらいいでしょうか?
こんにちは。
3匹とも爪が長いとのことですが、他の同種個体と比較してのことですか? 3匹とも「なんとなく長いなあ」ということですか?
普通、成熟した個体なら、オスのほうが前足の爪が長くなります。何のためなのかは、私もわかりません。たぶん、交尾の時にメスの甲羅に乗っかる必要があるからでしょう。
野生の状態と違って、飼育下では爪が減りにくいです。明らかに長すぎるなら、爪切りしたほうがいいでしょう。爪はデリケートな部分ですから、かかりつけの獣医師に相談されるのが一番だと思います。
三月三日は桃の節句ですね。日本では、雛祭【ひなまつり】です。雛【ひな】人形と並べて、桃の花を飾る家もあるでしょう。モモは、花も果実もふくよかで優しげですから、女の子の祭りにふさわしいですね。
けれども、桃の節句は、元来は女の子の祭りではありません。魔除けの祭りです。モモには、魔物を追い払う霊力があると信じられていました。
モモの原産地は、中国北部と考えられています。中国では、紀元前より栽培されるようになりました。花が美しく、果実が食べられるからです。種子や葉は薬になります。その有用さのため、「霊力がある」と信じられたのかも知れません。
日本では、弥生時代に中国からモモが伝わったようです。中国の思想を踏襲して、我が国でもモモは神聖なものとされました。桃の節句も、魔除けの祭りとして受容されました。それが、なぜかのちに女の子の祭りに変貌しました。
モモは、花・果実ともに、日本でも好まれていますね。そのため、たくさんの品種が作られています。大きく分けると、花の観賞用の品種と、果実を食用にする品種に分けられます。花屋さんにある桃の花は、もちろん観賞用の品種です。
皆さんは、食べる桃の実といえば、どんなものを思い浮かべますか? たぶん、みずみずしい白い果肉を思い浮かべるでしょう。食用品種の中でも、それは白桃【はくとう】と呼ばれるグループです。白桃は、柔らかい果実を好む日本で作られました。
原種に近い中国のモモは、あんなに果肉が白くありません。肉質ももっと硬めです。果物にも、地域ごとに好みがあるのですね。中国には、桃の実とは思えない、奇妙な形の品種もあります。上下にひしゃげた蟠桃【ばんとう】などです。
モモは、早くからヨーロッパにも伝わりました。ヨーロッパでは、ヨーロッパ人好みの品種が作られます。果肉が黄色い黄桃【おうとう】がそうです。缶詰に使われますね。
同じモモでも、地域ごとに特色があります。それぞれの地域の人々が、美味しさを追求した結果でしょう。モモは、それだけ世界の人々に愛されているといえますね。
図鑑にはモモが掲載されています。「中国のモモの果実」として、珍しい蟠桃【ばんとう】の画像もあります。ぜひご利用ください。
先日テレビ番組を見ていましたら、カバの汗は赤色だと言っていました。
なぜなのでしょうか?教えていただけないでしょうか?
カバの汗が赤いのは、ヘモグロビンという物質が含まれているからです。ヘモグロビンは、血液に含まれている物質です。血の赤い色は、ヘモグロビンの色です。
ヘモグロビンは、ヒトの血液にもカバの血液にも含まれています。しかし、カバの汗はあくまで汗であって、血液ではありません。赤い汗は、カバの皮膚を保護する働きがあるようです。カバは主に水中で生活する動物なので、皮膚が乾燥に弱いのです。
このブログ内で、その他のカバに関するコラムやQ&Aは
カバはどうして水中に長時間いても、苦しくならないんですか?