飼う前によく考えましょう、カミツキガメとワニガメ

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 最近、日本の各地で、思わぬ外来生物が発見されることがありますね。「謎の異様な生物発見!」などと騒がれます。カミツキガメとワニガメも、そういう外来生物です。
 カミツキガメとワニガメは、名のとおり、カメの一種です。カミツキガメは、本来、北米・中米・南米に分布します。ワニガメは北米に分布します。どちらも、川や沼などの淡水に棲みます。日本にはいないはずのカメたちです。
 なぜ、カミツキガメやワニガメは、日本に棲むようになったのでしょう? ペットとして輸入されたのがきっかけです。一般に知られたのは最近ですが、カミツキガメは、三十年以上前からペット用に輸入されています。ワニガメも、輸入の歴史は同じくらいあるようです。両種とも、ペットが逃げたり捨てられたりして、野外で見つかります。
 ペットを飼うことは、良い趣味だと思います。けれども、カミツキガメやワニガメは、普通の人がペットにするには向きません。
 理由の一つは、大きくなることです。カミツキガメは、小さくても甲羅の長さ30cm、体重5kgくらいになります。ワニガメは甲羅の長さ50cmを越え、体重も40kgを越えるほどになります。日本の住宅事情では、こんな生き物を飼うには、人間の生活空間を犠牲にしなければなりませんね。
 理由の二つめは、長生きすることです。カミツキガメは五十年ほど生きるといわれます。ワニガメは、寿命が八十年を越えるとされます。飼うヒトのほうが先に死にそうですね。自分が死んだ後のことまで考えられなければ、飼うのは無責任です。
 理由の三つめは、危険であることです。両種とも、大きいだけに力が強いです。しかも、肉食性で、鋭い顎を持っています。こんな生き物が野に出たら、多くの生き物(ヒトを含みます)に危害があることは、間違いありません。
 カミツキガメやワニガメ自身は、何も悪くありません。一生懸命生きているだけです。肉食であることも、恐ろしげな外見も、自然の中では意味があります。こういう生き物を、何十年も飼い続けられますか? 「はい」と言い切れる人だけが飼って下さい。


図鑑には、残念ながら、カミツキガメとワニガメは載っていませんが、そのかわりアオウミガメヤエヤマセマルハコガメなどの9種のカメが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2006年4月 5日 01:33に書いたブログ記事です。

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