セミ(蝉)の幼虫は何年生きる?

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 六月の終わり頃から、セミの声が聞かれるようになりますね。街中でも、セミの声は珍しくありません。今も昔も、セミの声がない夏など、日本人には考えられませんね。
 セミの幼虫が、何年間も土の中で暮らすことは、よく知られています。俗に、六年間土中にいるといわれますね。七年目にやっと外に出て、成虫になるといいます。これは本当でしょうか?
 じつは、幼虫期間が解明されているセミは、数少ないです。ほとんどの種のセミは、何年間幼虫でいるのか、わかっていません。わかっているのは、「すべてのセミが、六年間土中にいるわけではない」ことだけです。
 セミの幼虫期間は、種によって違います。ややこしいことに、同じ種でも、条件によって変わります。条件が良いと、早く成長して、短い期間で成虫になります。条件とは、主に餌が豊富にあるかどうかです。
 「セミの幼虫が、六年間土中にいる」といわれたのは、アブラゼミの研究から来ているようです。翅【はね】が茶色くて、真夏にジーと鳴く、あのセミです。
 アブラゼミは、幼虫期間がほぼ解明されています。これは珍しい例なのですね。この種の場合は、幼虫が六年間土中にいることが多いです。この例が、すべてのセミに応用されてしまったと見られます。
 他に、だいたいの幼虫期間がわかっているセミを挙げてみましょう。ここに挙げるのは、大まかな目安です。絶対にこうだとは言えません。
 アブラゼミ:2年~6年、ツウツクボウシ:1年~2年、ニイニイゼミ:約4年、ミンミンゼミ:2年~6年、といったところです。ずいぶんばらつきがありますね。
 普通の昆虫は、半年も生きません。昆虫の中で、セミはずば抜けて長寿です。なぜ、こんなに長生きなのか、それもわかっていません。
 子ども時代、セミ採りをやった方は多いでしょう。とても身近なのに、わかっていないことが多い昆虫です。素人でも、熱心に観察すれば、思わぬ発見があるかも知れません。

図鑑にはアブラゼミツクツクボウシニイニイゼミなどが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2006年7月 3日 00:51に書いたブログ記事です。

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