日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ

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 カブトムシやクワガタムシは、昔から、子どもたちの大好きな昆虫ですね。最近は、ゲームの『甲虫王者ムシキング』などの影響もあって、外国産のカブトムシやクワガタムシにも人気があります。確かに、外国産の昆虫は、珍しくて格好よく見えますね。
 けれども、外国の人にとっては、日本の昆虫が珍しくて格好よく見えます。外国の昆虫好きの人には、どんな昆虫の人気があると思いますか?
 じつは、意外な種に人気があります。マイマイカブリという種です。オサムシと呼ばれる甲虫の仲間です。甲虫とは、カブトムシのように、体が硬い昆虫類のことです。
 マイマイカブリは、なぜ人気があるのでしょう? 一つは、日本特産種だからです。世界中のうち、日本でしか見られません。もう一つは、地域ごとの変異が激しいからです。分布地ごとに、体色が著しく違います。地域によっては、青や緑の美しい金属光沢を持つものがいます。同じ種の中で、地域ごとの違いを楽しむことができます。
 さらにもう一つ、大きな理由があります。形が風変わりだからです。マイマイカブリは、細長い頭部と胸部を持っています。そのために、とてもスマートな体型に見えます。このような体型は、オサムシ類では他にありません。マイマイカブリ独自の特徴です。
 独特の体型には、理由があります。それは、マイマイカブリの食性と関係があります。
 マイマイカブリは肉食性です。カタツムリやミミズを襲って食べます。特に、カタツムリが好物です。カタツムリを食べる時、殻の中に体を突っ込めれば便利ですよね。そうできるように、マイマイカブリの頭部と胸部は細長くなっています。
 カブトムシのような角も、クワガタムシのような大顎【おおあご】もないのに、マイマイカブリは強いです。自分よりずっと大きなカタツムリやミミズを襲えるくらいです。彼らがカタツムリを食べる様子は、カタツムリの殻をかぶっているように見えます。この食事の様子が珍しいことも、人気に拍車をかけているのでしょう。
 独自の特徴という点で、マイマイカブリは、外国のどんな甲虫にも引けを取りません。自分の国の昆虫を、私たちはもっと誇っていいと思います。

図鑑には、マイマイカブリが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2006年8月 5日 00:07に書いたブログ記事です。

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