玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?

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玉虫色という表現がありますね。見ようにより、いろいろな色に変わって見える色のことです。そんな色の虫が、実在するのでしょうか?
 タマムシという昆虫は、実在します。球のように丸いからタマムシ、と思う方がいるようですが、それは違います。「玉のように美しい虫」なので、玉虫と名付けられました。
 タマムシは、カブトムシやコガネムシと同じ甲虫の仲間です。硬い体の昆虫ですね。その体に、緑色の金属光沢があります。輝く宝石のようです。体型は細長く、背に赤褐色の筋が二本あります。別名ヤマトタマムシとも呼ばれます。
 確かに、タマムシは、見る角度により色合いが変わります。けれども、基本的には緑ですね。虹のように七色に見えることはありません。私は、玉虫色という表現は大げさだと感じます。
 タマムシは、なぜこんなにきらびやかなのでしょう? 理由はわかっていません。雄も雌も、同じように派手です。ですから、異性を惹きつけるためではなさそうです。
 「派手な体色は、敵を威嚇するためではないか」という説があります。昆虫の大敵は、鳥ですね。鳥は、金属的な光を嫌う傾向があります。昼にタマムシが飛ぶと、日光を反射してきらきら光ります。「これで鳥を脅すのでは?」というわけです。
 実際、タマムシは、真夏の炎天下によく飛びます。ただし、飛ぶのは雄が多いです。雄は、雌を探して飛びます。飛ぶ雄の光る姿は、雌にとって魅力的かも知れません。
 鳥とは逆に、ヒトは、タマムシの美しさに惹かれました。国宝の玉虫厨子【たまむしのずし】は有名ですね。タマムシの翅【はね】を飾りに使った工芸品です。この厨子のように、タマムシは、古来装飾用にされてきました。彼らにとっては災難でしょう。その美しさゆえ、縁起が良い虫と思われたようです。
 タマムシは、樹木にとっては、縁起が良いとはいえません。病気のしるしです。幼虫が朽木を食べるからです。雌のタマムシは、病気などで朽ちた木に卵を産みます。タマムシを見たら、付近の樹木の病気を疑ったほうがいいかも知れません。

図鑑には、タマムシ(ヤマトタマムシ)が掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このページは、松沢千鶴が2006年9月 1日 09:55に書いたブログ記事です。

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