クマ(熊)の害を防ぐには?

user-pic
0

ico_weather_kumori.gif

 近年、日本の各地で、クマが人里に現われることが多いですね。人家に入り込んだり、ヒトを襲ったりしたニュースが伝えられます。このために、クマはひたすら恐ろしい獣だと思われているようですね。
 確かに、クマは強力な生き物です。けれども、ちょっとしたことで、害を防ぐことができます。それには、まず、クマの生態をよく知ることです。
 日本に分布するクマは、ヒグマとツキノワグマです。ヒグマは北海道に、ツキノワグマは本州から九州に分布します。ただし、九州のツキノワグマは、ほとんど絶滅しているようです。人間に狩られたためです。武器を持つ人間のほうが、クマよりずっと強いです。
 ヒグマとツキノワグマとでは、少しずつ生態が違います。ヒグマのほうが、肉食傾向が強いといわれます。
 しかし、クマの主食は植物です。ヒグマもツキノワグマも、その点では同じです。両種とも、ドングリやノイチゴが大好きです。機会があれば肉食しますが、積極的に狩をすることは少ないです。食べるためにヒトを襲うことは、ありません。
 では、なぜクマはヒトを襲うのでしょうか? クマがヒトを恐れているからです。
 クマからすれば、ヒトのほうこそ強力で、何をするかわからない、恐ろしい生き物です。ですから、普通はヒトを避けます。うっかり鉢合わせした場合に、びっくりして、攻撃してしまうのですね。鉢合わせしなければ、攻撃はされません。
 クマに襲われないためには、クマと鉢合わせしないことですね。では、クマが人里に出てくるのは、どうやって防げばよいでしょう?
 クマは、食べ物を求めて人里へ来ます。山に食べ物が豊富にあれば、山で暮らすはずですね。今の山は、クマが食べていけるだけの物がありません。人間が、無差別に道路を作るなどして、山の環境を破壊したためです。
 山村の人々にとっては、道路などができるのは良いことです。すべての開発を否定はできません。山村の人々は、昔からクマと共存してきました。その知恵の中に、きっと学ぶべきものがあると思います。

>>>>>>>追記<<<<<<<2006年10月16日

 先日クマが人里に現れることが多いと上記のコラムでふれました。
 さて、先日2006年10月5日、日本で「国際クマ会議」が開かれました。これは、アジアでは初めてのことだそうです。以下のページなどで、会議の結果が報じられています。ニュースはリンクが外れる可能性が大きいですが、興味深い結果が発表されています。残念ながら、PC版ですがURLを明記しておきます。
速報!第17回「国際クマ会議」開催報告(2006年10月5日)
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/news/2006/20061005.htm

>>>>>>>追記<<<<<<<2006年11月20日

 10月9日ここにも書きましたとおり、今年も『クマが出没した』との報道が多くされていますね。11月17日にWWFから、クマ(ツキノワグマ)の駆除について声明が出されました。
 生物の保護の観点から考える上で、大変参考になる声明だと思います。駆除しないためにはどうしたらいいのか?この機会に、皆さんも考えましょう。残念ながらこちらも、PC版ですがURLを明記しておきます。
2006年のツキノワグマ異常出没と対策に関する声明(2006年11月17日)
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/news/2006/20061119.htm

図鑑にはヒグマツキノワグマが掲載されています。ぜひご利用ください。

トラックバック(3)

トラックバックURL: http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/4212

 昨日よりグッと寒くなりましたね。急に、気温が下がっていますから皆さん体調には十... 続きを読む

 来年、二〇〇七年は亥【い】年ですね。日本では、亥は「イノシシ」と解釈されてい... 続きを読む

 新年そうそう、両生類が絶滅の危機というニュースです。 「危機遺産」で密猟、... 続きを読む

コメントする

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2006年10月 9日 09:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「セイタカシギ」です。

次のブログ記事は「アオカナヘビの寿命は、」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。