北半球で一番ペンギンが生息している国はどこでしょうか?
野生のペンギンは、すべて南半球に分布しています。北半球には、野生のペンギンはいません。
北半球にいるのは、飼育されているペンギンだけです。飼育ペンギンの数が一番多いのは、どこでしょう?
じつは、我が国、日本です。2006年初めの時点で、18種のペンギンのうち、11種がいます。同じく2006年初めの時点で、生息数はおよそ2500羽だそうです。南半球の国を入れても、ダントツ一位の飼育数です。世界一です。
なぜ、日本人はこんなにペンギンが好きなのでしょうね? これに関しては、以下の本に載っています。ぜひ読んでみて下さい。
川端 裕人【かわばた ひろと】著、2001年、『ペンギン、日本人と出会う』、文芸春秋、本体価格1714円
以下は余談です。
日本に一番たくさんいるのは、フンボルトペンギンです。
ところが、一番絶滅の危機にあるペンギンも、フンボルトペンギンです。現在、地球上にいるフンボルトペンギンのうち、約1割が日本にいるそうです。
日本では、フンボルトペンギンの飼育研究が進んで、安定して繁殖させることができるようになりました。原産地のチリから、飼育技術を学びに来るほどだそうです。日本の技術が、ペンギンを救うために役立つといいですね。
過去記事の記事でも取り上げられています。
ペンギンを調べたいのですが(2006/08/31)
南極にペンギンがいて、北極にいないのはどうしてですか?(2006/06/22)
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