2006年12月アーカイブ

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和名:ジュウガツザクラ
学名:Cerasus X subhirtella 'Autumnalis 'Makino'
 マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられる栽培品種。
 秋から春にかけて咲くコヒガンの中で、八重咲きのものを『ジュウガツザクラ』と分類するそうです。
 12月に見つけた桜でした。
 今年もあと僅かで、2007年(平成19年)ですね。皆さん、良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。


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東京 世田谷 【2006.12.28】
 参考文献:
 フィールドベスト図鑑『日本の桜』2001年 監修・執筆/勝木俊雄、学習研究社、本体価格1900円

図鑑には残念ながら、ジュウガツザクラは載っていませんが、オオシマザクラソメイヨシノが掲載されています。ぜひご利用ください。

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 これだけ文明が発達しても、治らない病気がありますよね。エイズは、その代表です。世界中で、大勢の人が、エイズのために死んでいます。いまだに、特効薬はありません。
 ところが、つい最近、「エイズの感染を防げるかも知れない」というニュースが流れました。エイズウィルスの感染を、防ぐ植物が発見されたのです。
 エイズは、HIVというウィルスに感染することによって、かかります。このウィルスに感染しなければ、かかりません。今回、確認されたのは、HIVの感染を抑制する「抗HIV活性」を持つ植物です。二種の植物に、「抗HIV活性」が確認されました。
 これらの植物は、どちらもアフリカに分布します。日本にないので、日本語名が付いていません。ラテン語の学名で、Combretum molle(コンブレトゥム・モッレ)という種と、Peltophorum africanum(ペルトフォルム・アフリカヌム)という種です。学名の日本語発音は定まっていないため、他の発音がされることもあります。
 コンブレトゥムのほうは、シクンシ科ヨツバネカズラ属に属します。この仲間は、世界の熱帯域に広く分布します。熱帯アフリカにも、十種以上の仲間があります。熱帯アフリカに分布する種は、もともと、民間薬として、様々な病気に使われていました。興味深いことに、現地では、チンパンジーが、コンブレトゥム・モッレのヤニを好んで食べることが観察されています。「エイズの起源はチンパンジー」という説がありますね。
 ペルトフォルムのほうは、マメ科トゲナシジャケツ属に属します。この仲間も、世界の熱帯域に分布します。こちらは、花が美しい種が多いようで、主に観賞用に植えられます。この仲間の樹皮などを、薬や染料にすることもあります。ペルトフォルム・アフリカヌムも、現地で、様々な症状に対する民間薬とされているそうです。
 日本でも、じわじわとエイズの感染が広がっています。上記の植物から「HIVの感染を防ぐ薬」ができれば、あなたも私も、その恩恵をこうむるはずです。
 例えば、無差別な開発のために、上記の二種が絶滅していたら、こんな良いニュースはなかったでしょう。熱帯林の保護が、どんなに大切なことかわかりますね。

 過去の記事でも、「病気と動植物」に関することを扱っています。また、学名についての記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
狂犬病はどうやったら防げる?(2006/11/25)
学名ってなんですか?(2005/9/30)
鳥インフルエンザを恐れすぎないで(2006/2/17)

などです。

チュウサギ

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和名:チュウサギ
学名:Egretta intermedia


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沖縄 金武【2006.12.16】

図鑑にはチュウサギが掲載されています。ぜひご利用ください。

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 皆さんは、トカゲモドキという生き物を御存知ですか? おそらく、たいていの方は、聞いたこともないでしょう。そういう名の爬虫類が存在します。
 トカゲモドキとは、「トカゲに似て非なるもの」という意味です。けれども、見た目は、普通のトカゲと変わりません。一体どこが「トカゲもどき」なのでしょうか?
 じつは、トカゲモドキは、トカゲとヤモリの中間の特徴を持ちます。トカゲとヤモリは、近縁ではあるものの、いくつか重要な違いがあります。進化のある段階で、トカゲの系統と、ヤモリの系統とが分かれました。トカゲモドキは、その分かれめの位置にいます。
 トカゲとヤモリの違いの一つは、目です。トカゲには普通のまぶたがあって、まばたきをします。ヤモリはまばたきをしません。まぶたが動かないからです。また、ヤモリの瞳は、明るいところで、針のような細長い形になります。トカゲの瞳は円形です。
 ヤモリの四肢には、指下板【しかばん】というものがあります。簡単に言えば、吸盤の一種です。これのおかげで、ヤモリは、木の枝や家の壁に貼りつくことができます。トカゲには、指下板がありません。ですから、枝や壁に貼りつけません。
 ヤモリには、尾に栄養をたくわえるという特徴もあります。このために、健康なヤモリの尾は、とても太いです。トカゲには、この特徴はありません。すんなり細い尾です。
 トカゲモドキのまぶたは、普通のトカゲと同じです。まばたきをします。指下板を持たないのも、普通のトカゲと同じです。ところが、トカゲモドキの瞳の形は、ヤモリと同じく細くなります。尾に栄養をたくわえることも、ヤモリと同じです。
 この貴重なトカゲモドキの仲間は、日本にも分布します。クロイワトカゲモドキという種です。南西諸島の限られた島にしかいません。分布する島ごとに、五つの亜種に分けられています。それぞれ、クロイワトカゲモドキ、マダラトカゲモドキ、オビトカゲモドキ、イヘヤトカゲモドキ、クメトカゲモドキと呼ばれます。
 環境破壊のため、クロイワトカゲモドキは、絶滅が心配されています。世界のトカゲモドキの中でも、彼らは、島に棲む珍しい種です。絶滅させたら日本の恥でしょう。


 トカゲモドキを知るには、以下のコラムも是非お読み下さい。ヤモリとトカゲについて解説しています。
トカゲのしっぽ切りは何のため?(2006/09/11)

家を守る守宮(ヤモリ)(2006/04/10)

などです。
このほかにも、たくさんの爬虫類に関する投稿がありますので、是非左のカテゴリからご覧ください。

図鑑にはクロイワトカゲモドキニホンヤモリオキナワキノボリトカゲなどが掲載されています。ぜひご利用ください。

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ドンコという魚の、画像を探していますが、見つかりません。どうやって探せばいいですか?


 「ドンコ」と呼ばれる魚には、複数の種が入り混じっています。
 日本全国に通用する「標準和名」でドンコと呼ばれる魚と、特定の地方でしか通じない方言名でドンコと呼ばれる魚とが、ごちゃ混ぜになっているのですね。非常にややこしいです。
 ですから、単純に「ドンコ」で画像を探しても、ずばりお探しの魚が見つかる可能性は少ないでしょう。
 以下に「ドンコ」と呼ばれる魚の標準和名を列挙しておきます。参考にしてみて下さい。


●標準和名でドンコと呼ばれるもの:
  ドンコ(ドンコ科)
●方言名でドンコと呼ばれるもの:
  チチブ(ハゼ科)
  カジカ(ハゼ科)
  スジハゼ(ハゼ科)
  ゴクラクハゼ(ハゼ科)
  エゾイソアイナメ(チゴダラ科)
  イタチウオ(アシロ科)

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ムラサキカタバミP1020548.jpg

和名:ムラサキカタバミ
学名:Oxalis corymbosa DC.


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沖縄 うるま市【2006.12.15】

図鑑には ムラサキカタバミ が掲載されています。ぜひご利用ください。

シーラカンス

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シーラカンスの画像が見たいのですが、「シーラカンス」で検索してもなかなか見つかりません。


 シーラカンスという呼び名は、絶滅種をも含めたシーラカンス類全部を呼ぶ通称です。現在生きている特定の種を指すものではありません。
 現在生きているシーラカンスの画像を探すなら、「Latimeria chalumnae ラティメリア・カルムナエ」という学名(国際的に通用する生物名)で探してみるといいでしょう。


学名については以下のページをご覧ください。
学名ってなんですか?(2005/09/30)

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イシガケチョウP1020577.jpg

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和名:イシガケチョウ
学名:Cyrestis thyodamas mabella


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沖縄 うるま市【2006.12.15】

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 年末が近づくと、食材の市場が賑やかになります。魚市場など、カニやエビやマグロで溢れんばかりですよね。
 魚市場の食材の一つが、タラバガニです。誰もが知る食用種ですね。脚を広げると、1mにもなります。英語名をking crab(王カニ)といいます。これは、大型であることと、重要な食用種であることから、カニの王に譬えられたのでしょう。ちなみに、英語でqueen crab(女王カニ)というと、ズワイガニのことです。
 ところが、カニという名が付くのに、タラバガニはカニではありません。では何なのかといえば、ヤドカリの仲間です。カニと呼ばれる中には、ヤドカリの仲間に含まれる種がいます。カニのそっくりさんヤドカリですね。彼らは貝殻に入りません。
 タラバガニ以外では、アブラガニ、ハナサキガニ、イバラガニなどがヤドカリの仲間です。どれもタラバガニ科に属し、食用になる種です。また、熱帯地方にいるヤシガニも、ヤドカリの仲間です。ヤシガニはタラバガニ科ではなく、オカヤドカリ科に属します。
 タラバガニほど大きくなれば、貝殻に入る必要はありません。大型の動物には、敵が少ないですからね。それに、タラバガニやヤシガニは、甲羅が硬くて丈夫です。彼らは、貝殻で身を守る代わりに、大きく硬くなることで、身を守るようになりました。
 貝殻に入らなくても、タラバガニには、ヤドカリの仲間である証拠があります。タラバガニの体を見てみましょう。はさみを除いた脚の数は、六本です。いっぽう、本当のカニであるズワイガニやケガニも見てみましょう。はさみを除いた脚の数は、八本です。カニの仲間とヤドカリの仲間と、簡単な見分け方は、脚の数を数えることです。
 本当は、タラバガニにも、もう二本の脚があります。けれども、それらの脚は、小さいうえに腹部に隠されています。そのため、脚の数が少ないように見えます。
 街のかに料理店で、動くカニの看板を掲げるところがありますね。よく見ると、お店によって、看板のカニの脚の数が違います。お店ごとに、タラバガニを模した看板と、ズワイガニを模した看板があるのだそうです。トリビアですね。

 過去の記事で、本当のカニの仲間であるズワイガニを取り上げています。こちらも御覧下さい。
夫婦なのに名が違う?ズワイガニとコウバコガニ(2005/11/11)

図鑑にはタラバガニが掲載されています。ぜひご利用ください。

バン

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和名:バン
学名:Gallinula chloropus


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沖縄 うるま市【2006.12.15】


図鑑にはバンが掲載されています。ぜひご利用ください。

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 来年、二〇〇七年は亥【い】年ですね。日本では、亥は「イノシシ」と解釈されています。年賀状に、イノシシを描こうと考えている方が多いでしょう。
 面白いことに、干支【えと】が発生した中国では、亥はブタと解釈されます。イノシシではありません。亥年はブタ年というわけですね。
 イノシシとブタは、明らかに似ています。ブタの品種によっては、イノシシにそっくりなものもいます。イノシシは、ブタの祖先なのでしょうか?
 答えは「はい」です。ブタは、イノシシを家畜化したものです。生物学的には、イノシシとブタは同じ種です。「亜種」といって、同種の中で少し違うグループにされています。
 イノシシは、日本にも野生のものが分布しますね。日本の本土にいるイノシシは、ニホンイノシシと呼ばれます。ニホンイノシシは、ユーラシア大陸などに広く分布するイノシシの亜種とされます。南西諸島には、ニホンイノシシよりも小型のリュウキュウイノシシが分布します。リュウキュウイノシシも、大陸のイノシシの亜種とされます。
 日本のブタは、ニホンイノシシを家畜化したものではありません。中国やヨーロッパのブタの品種を導入したものです。世界各国で、イノシシは、別個に家畜化されました。そのため、多様なブタの品種が生まれました。「肉が美味」・「多産」・「何でもよく食べる」など、イノシシには、家畜にふさわしい性質がそろっています。
 野生のイノシシも、古くから狩猟の対象にされました。昔の山里では、イノシシの肉が、貴重な蛋白源【たんぱくげん】だったからです。
 このように、イノシシは、長らく人間の役に立ってきました。けれども、最近は、害獣として報道されることが多いですね。昔と違って、田畑ではなく、住宅地に現われたという報道が増えています。なぜでしょうか?
 理由は、クマが人里に出没するのと同じでしょう。山に餌がないからです。人間が開発を進めすぎたために、イノシシが暮らせる環境がなくなってきました。
 開発がいけないとは言いません。開発のやり方を、考える必要がありますね。

 過去の記事で、人里に現われるクマも取り上げています。また、二〇〇六年の干支のイヌも取り上げています。こちらも御覧下さい。
クマ(熊)の害を防ぐには?(2006/10/9)

イヌの祖先はオオカミか?(2005/12/26)

図鑑にはイノシシが掲載されています。ぜひご利用ください。

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和名:ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica L.
12月に咲いていた、ナンバンギセル。不思議ですね。


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沖縄 うるま市【2006.12.15】

図鑑にはナンバンギセルが掲載されています。ぜひご利用ください。

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 夜、街の明かりが美しい季節ですね。夜の街中で、思いがけず、鳥の声を聞いたことがありませんか? ジュリジュリと、多くの鳥がおしゃべりしているような声です。
 それは、ハクセキレイの声かも知れません。ハクセキレイは、街中の街路樹などに、ねぐらを作ることがあります。木の枝などに、何十羽ものハクセキレイが集まります。
 ハクセキレイは、スズメ目セキレイ科に属する鳥の一種です。セキレイの仲間は、普通、水辺に棲みます。ハクセキレイも例外ではありません。昼間は、川の近くなどにいることが多いです。セキレイの仲間のうちでは、水辺から離れる率が高いですね。住宅地の道路などを歩いていることもあります。
 体型はスマートで、尾が長いです。長い尾を上下に振りながら、よく歩きます。体色は、白黒のモノトーンです。近縁種のセグロセキレイを除けば、他種の鳥と間違えることは少ないですね。バードウォッチング初心者でも、すぐに覚えられます。
 ハクセキレイは、なぜ、集団でねぐらを作るのでしょうか? しかも、棲みにくそうな街中に? これについては、わかっていないことが多いです。
 春から夏の繁殖期の間、ハクセキレイは集団ねぐらを作りません。その時期は、つがいで子育てに専念します。繁殖期が終わると、集団ねぐらを作ります。
 ただし、すべてのハクセキレイが、集団ねぐらに参加するのではないようです。また、すべてのハクセキレイが、街中に棲むわけでもありません。昔ながらに、自然が豊かな場所に棲む個体もいます。ねぐらに参加する/しない、街中に棲む/棲まない、という選択が、どのように行なわれるのかは、まだ謎です。
 そもそも、ハクセキレイが集団ねぐらを作る理由が、わかっていません。情報交換の場として使っているのでは?という説があります。充分に餌を取れなかった個体が、餌のありかを知る個体の後を付いていって、餌にありつく、というわけです。
 ハクセキレイの都会進出は、ここ数十年で急に進みました。人間が環境破壊を進めたのと、一致しています。きっと、彼らなりに、生き残る方法を探った結果でしょう。

図鑑にはハクセキレイが掲載されています。ぜひご利用ください。

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和名:ウシガエル (と、思われる)
学名:Rana catesbeiana
わかりますか?


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沖縄 うるま市【2006.08.12】

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先日12月14日にアフリカ・コンゴ カバ絶滅の恐れというニュースをお伝えしたばかりですが、お隣の中国からも、悲しいニュースが伝えられました。淡水イルカの一種、ヨウスコウカワイルカが、絶滅した可能性が高いというのです。
 淡水に棲むカワイルカの仲間は、世界で四種しかいません。(五種とする学説もあります) どの種も、絶滅が心配されています。中で、ヨウスコウカワイルカは、最も絶滅するおそれが高いとされてきました。個体数が急減したからです。
 ヨウスコウカワイルカは、中国の長江に棲みます。長江のうち、下流の揚子江【ようすこう】と呼ばれるあたりが、すみかです。生態は、ほとんど知られていません。濁った水中にいるために、観察が難しいのです。
 淡水イルカに限らず、川や、沿岸の海に棲む生き物は、絶滅しやすいです。淡水域や沿岸海域では、人間の活動が盛んだからです。漁業、船の航行、排水の流出、ダムの建設などが、生き物の生活をおびやかします。ダムと水質汚染の影響は、特に深刻です。
 今、長江の流域は、経済的にとても発展しています。経済が活発になると、どうしても、自然環境が犠牲になります。ヨウスコウカワイルカが急減したのは、環境破壊が主な原因と見られます。一九九七年の時点で、確認できた野生の個体は、三十頭未満でした。二〇〇六年の調査では、野生個体は、一頭も発見できなかったといいます。
 ヨウスコウカワイルカの急減について、中国の人たちだけを責めるのは、おかしいです。環境破壊の責任は、人類に等しくあります。日本人も、かつて、ニホンオオカミやエゾオオカミを、絶滅させてしまいましたよね。
 ヨウスコウカワイルカ以外にも、絶滅しそうなイルカがいます。他のカワイルカや、コガシラネズミイルカが、危ない種といわれます。日本近海では、スナメリが希少種とされます。スナメリも、絶滅しやすい、沿岸の海のイルカです。
 考えたくありませんが、ヨウスコウカワイルカは、絶滅してしまったかも知れません。けれども、他のカワイルカや、スナメリは、まだ生きています。みんなで手を差し伸べれば、救えます。絶滅してから騒ぐのではなくて、今、救える命を救いたいですね。


 過去の記事で、絶滅しそうな生き物を、他にも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

浦島太郎が助けたのはアカウミガメ?(2006/7/28)

絶滅しそうな動物を(2006/1/24)

などです。 このほか、さまざまな生物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリよりどうぞご覧ください。

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イリオモテ山猫で検索したんですけど、図鑑に載っていませんでした。どこかで、画像を見られませんか?


 イリオモテヤマネコは、この図鑑に、掲載されています。
 たぶん、検索の仕方が、うまくなかったのでしょう。『イリオモテ山猫』と検索されたのではありませんか?
 この図鑑でキーワード検索をする場合は、生物名(和名)を、全角カタカナで入力して下さい。写真も載っていますので、御覧になってみて下さいね。
 イリオモテヤマネコは、絶滅の危機に瀕している動物です。そのため、写真を撮影するのは難しいです。

イリオモテヤマネコのページは以下のとおりです。
イリオモテヤマネコのページ。ぜひご利用ください。

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和名:ホシホウジャク
学名:Macroglossum pyrrhosticta Butler


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沖縄 うるま市【2006.10.08】

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 昨日お知らせしたとおり、最古の空飛ぶ(正確には、滑空する(2006/12/14))哺乳類の化石が発見されましたね。現在のモモンガやムササビに似た生き物のようです。けれども、分類学的には、モモンガやムササビの仲間ではなく、まったく違う系統の種だということです。
 では、モモンガやムササビは、何の仲間でしょうか? ネズミやリスの仲間です。哺乳類の中の、齧歯目【げっしもく】リス科モモンガ亜科というグループに属します。
 モモンガやムササビという名を聞いたことがあっても、実際にどんな生き物なのか、知る人は少ないでしょう。この二者が、同じ種なのか違う種なのかも、知られていません。
 モモンガとムササビとは、違う種です。正確には、モモンガにもムササビにも、複数の種が含まれます。日本には、ムササビが一種、モモンガが二種分布します。
 ムササビとは、モモンガ亜科の中の、ムササビ属に属する種の総称です。日本でムササビといえば、普通、日本の本州から九州に分布する「ムササビ」という種を指します。
 モモンガと呼ばれる種は、ムササビと呼ばれる種より、ずっと多いです。モモンガ亜科の中で、小型の種には、みな「~モモンガ」という種名が付いています。日本には、北海道にタイリクモモンガが、本州から九州にホンドモモンガが分布します。
 モモンガとムササビとは、違う種ですが、似ています。両方ともリスに近縁で、姿もリスに近いです。普通のリスと違うのは、前脚と後ろ脚の間に、膜があることです。モモンガもムササビも、この膜を広げて「滑空」します。コウモリのように、羽ばたいて飛ぶことはできません。コウモリとモモンガ亜科の動物とは、全く違うグループです。
 以下に、日本のムササビとモモンガの違いを挙げてみましょう。
 外見上の差としては、ムササビのほうが、ずっと大きいです。膜を広げると、本当に座布団くらいに見えます。また、ムササビのほうが、標高の低い山に棲みます。
 モモンガは、ムササビよりも体が小さく、眼が大きいです。とても愛らしい顔立ちです。ムササビよりも、標高が高い山に棲みます。人里から離れたところに棲むため、目撃例は少ないですね。目撃されて騒がれるのは、たいていムササビです。
 モモンガとムササビは、面白い生き物ですので、また項を改めて語りますね。


 過去の記事で、別の空飛ぶ哺乳類のコウモリも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

間の役に立つコウモリ(2006/8/18)

こうもりは、変温動物ですか?(2005/11/3)

などです。

図鑑にはタイリクモモンガホンドモモンガムササビが掲載されています。ぜひご利用ください。

 悲しいニュースがありました。私たちは、どうしたらいいのでしょうか?内戦や自然災害などで、コンゴに住んでいる人は、大変な事態に遭遇しているのは間違いないでしょう。
 しかし、カバは、何も悪いことはしていません。絶滅させてはいけません。人間の環境とカバの環境が早く回復することを祈るばかりです。弱者のカバを守ってあげたいですね。
「危機遺産」で密猟、カバ絶滅の恐れ(スポーツ報知 2006年12月14日)
密猟で激減カバ絶滅危機...内紛続くアフリカ・コンゴ(スポーツ報知 2006年12月14日)

過去の記事で、絶滅の恐れのある生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

クマ(熊)の害を防ぐには?(2006/10/09)

ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/02)

などです。
 このほか、さまざまな生物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリよりどうぞご覧ください。

図鑑には残念ながらカバは載っていませんが、ツキノワグマヒグマヤンバルクイナが掲載されています。ぜひご利用ください。

 おはようございます。クリスマスが近くなり、街にはイルミネーションが溢れていますね。毎年、楽しみにしている人もいるのではないでしょうか?
 さて、今日のニュースに、空飛ぶ哺乳類の化石が見つかったいうことでした。想像では、まさにモモンガのようですよ。びっくりですね。

図鑑にはタイリクモモンガホンドモモンガムササビやたくさんの日本で見られるコウモリが掲載されています。ぜひご利用ください。

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 十二月になると、街にポインセチアが溢れますね。あの、赤い松明【たいまつ】のような鉢植えです。一見、大きな草に見えますね。本当は小さな木です。
 今や、ポインセチアは、クリスマスのイメージ花ですね。なぜでしょう? これについては、メキシコに伝説があります。メキシコを含む中米が、ポインセチアの原産地です。
 あるクリスマスイブに、キリストに捧げ物をしようとした子どもがいました。けれども、何も捧げられる物がありません。そこで、道端の草を摘んで捧げることにしました。その子は、「愛がこもっていれば、どんな物でも神さまの目にかなう」と聞かされていたのです。教会に草を持っていった時、奇跡が起こりました。道端の雑草に、赤と緑の花が咲きました。この草がポインセチアだ、と言い伝えられています。
 じつは、ポインセチアの「花」に見える赤い部分は、花ではありません。葉の色が変わったものです。ハゲイトウ(葉鶏頭)と同じですね。しかし、ポインセチアは、ハゲイトウの仲間ではありません。ハゲイトウはヒユ科で、ポインセチアはトウダイグサ科です。
 ポインセチアの本当の花は、とても小さいです。花びらもありません。そのために目立ちません。代わりに、葉が美しく色づきます。最近は、葉が白くなる園芸品種もありますね。赤・緑・白という、クリスマスのイメージ色に合わせたのでしょう。
 ポインセチアには、ショウジョウボク(猩々木)という日本語名があります。似た名前で、ショウジョウソウ(猩々草)という別種の植物があります。両種は、原産地がほぼ同じです。米国南部からメキシコにかけてが、ショウジョウソウの原産地です。
 生き物の世界では、名が似ていても、類縁が遠いことが多いですね。ところが、この二種は近縁です。同じトウダイグサ科に属します。姿も似ています。ショウジョウソウは、小型で、色づき方が足りないポインセチアのように見えます。
 ポインセチアは、日照時間が短くなる期間が、約二ヶ月ないと、色づきません。日照時間の短さが、色づく決め手です。こういう植物を、短日植物といいます。秋の夜長があるおかげで、クリスマスにポインセチアが華やかになるのですね。


 過去の記事で、他にも、クリスマスに関連した植物を取り上げています。こちらも御覧下さい。

西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)

クリスマスの飾りは豊饒【ほうじょう】のしるし、ヤドリギ(2005/12/12)

クリスマスツリーはモミではない?(2005/11/28)

などです。

図鑑にはポインセチアが掲載されています。ぜひご利用ください。

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和名:マガモ
学名:Anas platyrhynchos


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山梨 河口湖町【2006.12.11】

図鑑にはマガモやたくさんの日本で見られる鳥類が掲載されています。ぜひご利用ください。

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ネコは、何種類いるのですか?


 この御質問には、答えにくいですね。
 それというのも、「ネコ」というのが、人間に飼われている飼い猫を指すのか、ネコの仲間の動物全体を指すのか、わからないからです。
 一応、人間に飼われているネコのことだと仮定して、答えますね。
 人間に飼われているネコには、いろいろと、毛色や体型が異なるものがいます。けれども、みな同じ「ネコ」という一つの種に属します。どんなに外見が違っても、飼い猫同士は、かけあわせて子供を作ることができます。
 ただ、同じネコという種の中に、いくつもの「品種」があります。飼い猫の場合、「品種」の差は、毛色や体型の差といってよいです。品種とは、人間によって、代々かけあわされて生まれた動植物の集団のことです。人間の好みに従って、作られた生き物ですね。
 ネコの品種は、代表的なものだけで、50くらいあると言われています。

落陽

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沖縄 砂辺【2006.10.09】


 様々な生物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリよりどうぞご覧ください。

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 十二月、街のあちこちで、サンタクロースを見かけますね。あの赤と白の服装は、どこでも目立ちます。海の中にも、サンタクロースがいます。
 と書くと、皆さんは不思議にお思いでしょう。じつは、海中のサンタクロースは、ヒトではありません。エビの一種です。サンタクロースそっくりの、赤白模様のエビです。
 そのエビは、通称ホワイトソックスと呼ばれます。模様にちなんで、サンタエビなどと呼ばれることもあります。シロボシアカモエビという日本語名も付いています。モエビ科ヒゲナガモエビ属に属する種です。体長5cmほどの、かわいいエビです。
 ホワイトソックスは、姿が美しいので、ダイバーにとても人気があります。けれども、残念ながら、日本近海ではほとんど見られません。もともと、熱帯のサンゴ礁に棲むエビなのですね。沖縄の慶良間【けらま】など、限られた海域で、まれに見られます。
 このエビには、面白い習性があります。魚の体を掃除して、付いている寄生虫などを食べます。小型のエビには、このような習性を持つものが何種かいます。
 魚たちは、彼らが自分たちを掃除してくれることを知っています。ですから、襲って食べたりしません。彼らが近寄ってくると、じっとして、されるがままになっています。気持ち良さそうに、口の中まで掃除してもらいます。微笑ましい光景ですね。
 ホワイトソックスのようなエビがいると、魚たちが健康になります。そのため、水族館などで、魚と一緒に飼われることが多いです。このように、異種のもの同士が協力して生きることを、「共生」といいます。
 魚の掃除をするエビのことを、英語でcleaner shrimpといいます。ずばり「掃除するエビ」という意味ですね。ホワイトソックスは、英語ではscarlet cleaner shrimpなどと呼ばれます。「緋色の掃除エビ」ですね。ホワイトソックスというのは、和製英語でしょう。
 ホワイトソックスには、まだ、正式な日本語名がありません。シロボシアカモエビもホワイトソックスも、現段階では、「通称」です。ラテン語の学名をLysmata debeliusというこのエビに、素敵な日本語の正式名称が付くといいですね。


 過去の記事で、他にも、クリスマスに関連した動物を取り上げています。こちらも御覧下さい。

トナカイはサンタクロースの友達?(2005/12/21)

海中のクリスマスツリー? イバラカンザシゴカイ(2005/12/9)

シチメンチョウ(七面鳥)はクリスマスの御馳走。なぜ?(2005/12/5)

朝焼け

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沖縄 金武【2006.10.09】


 様々な生物にに関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリよりどうぞご覧ください。

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 近年の十二月は、クリスマスで埋め尽くされている感がありますね。じつは、日本の十二月には、仏教の重要な行事もあります。それは、十二月八日です。
 この日に、お釈迦さまが菩提【ぼだい】=悟りを得たとされます。成道会【じょうどうえ】と呼ばれる行事です。お釈迦さまは、菩提樹の下で悟ったといわれますね。
 これにちなみ、お寺にはよく菩提樹が植えられます。ところが、日本の寺院の「菩提樹」は、お釈迦さまの故郷インドの「菩提樹」とは、種が違います。中国に仏教が伝わった段階で、本来の「菩提樹」と形が似た別種と、取り違えられたようです。
 ややこしいことに、日本で「菩提樹」と呼ばれる木は、なんと五種もあります。
 一つは、インドボダイジュです。これが、お釈迦さまがその下で悟りを開いたという、本来の菩提樹です。イチジク科に属します。インドなどの熱帯にしか生えません。
 二つめは、ベンガルボダイジュです。インドボダイジュの下で悟った後、お釈迦さまは、この木の下でも瞑想したといわれます。インドボダイジュと同じイチジク科に属します。やはり熱帯にしか生えません。
 三つめは、ジュズボダイジュです。この木の種子から数珠【じゅず】が作られます。しわしわの種子で作られた「菩提樹の数珠」を御存知ですか? あれが、ジュズボダイジュの種子です。ジュズボダイジュは、ホルトノキ科に属します。この木も熱帯産です。
 四つめは、日本のお寺にある「菩提樹」です。正式な日本語名をボダイジュといいます。この木はシナノキ科で、インドボダイジュとは縁が遠いです。葉の形が、インドボダイジュに似ています。中国原産です。この木の種子から、数珠が作られることもあります。
 五つめは、ヨーロッパ原産の「菩提樹」です。正式な日本語名を、セイヨウボダイジュといいます。シューベルトの歌曲「菩提樹」に登場するのは、この種です。中国原産のボダイジュと同じく、シナノキ科に属します。姿も似ているため、中国産ボダイジュと混同されて、「菩提樹」と呼ばれるようになりました。
 どの「菩提樹」も、それぞれの原産地で、長く親しまれてきました。「菩提樹」の名は、人々の尊崇を受ける木の称号といってよいでしょう。


 過去にも、仏教に関連する植物を取り上げた記事が、いくつかあります。以下の記事も御参照下さい。
ヒガンバナ(彼岸花)は不吉な花か?(2006/9/18)

お釈迦さまも食べた? レモン(2006/8/21)


この他、植物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事はカテゴリよりどうぞご覧ください。

図鑑にはボダイジュが掲載されています。ぜひご利用ください。

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クジラは、一日どのくらい、食べるんですか?!何トンという単位でしょうか


 一口にクジラといっても、たくさんの種がいます。種によって体の大きさが違うので、体を維持するのに必要な食物の量も違います。
 ですから、クジラは、具体的に何トン食べるかという質問には答えられません。
 あくまで平均ということで答えますと、クジラ類は、一日に自分の体重の1.5~14%の食物を食べるといわれています。
 百分率の数字でも、ずいぶん幅がありますよね。これは、クジラ類の生活ぶりがよくわかっていない上に、個体差も激しいからです。
 体重100トンに達する世界最大のクジラ、シロナガスクジラの場合、一日に最高4トンのオキアミ(小さなエビに似た生き物)を食べることがあるそうです。

銀杏並木

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和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.
外苑前のイチョウ並木は、黄葉真っ盛りです。たくさんの人が、見に来ていました。
去年の今頃のイチョウ並木は以下の通りです。
お馴染みの黄葉スポット(イチョウ)(2005/12/08)


※画像をクリックすると大きな画像が見られます。


東京 外苑前【2006.12.05】


この他、植物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事はカテゴリーよりどうぞご覧ください。

図鑑にはイチョウが掲載されています。ぜひご利用ください。

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バッファローというのは、アメリカバイソンのことですか?


ややこしいことに、バッファローという言葉には、三つの意味があります。
 一つは、北米に分布する野牛、アメリカバイソンを指します。
 もう一つは、熱帯アジアなどで家畜にされているインドスイギュウを指します。
 最後の一つは、アフリカのサバンナに棲むアフリカスイギュウを指します。
「バッファロー」という言葉が上記のどれに当たるのかは、文章全体を読んでみないとわかりません。

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 秋が深まってくると、花の数が少なくなりますね。サザンカ(山茶花)は、晩秋に咲く数少ない植物の一種です。童謡の「たきび」の歌詞にも登場しますね。
 サザンカの花は、ツバキの花と似ています。同じように寒い時期に咲くこともあって、両者は混同されがちです。けれども、サザンカとツバキとは、違う種です。
 サザンカとツバキは、同じツバキ科に属します。しかし、いくつも違いがあります。
 最もわかりやすいのは、花の散り方でしょう。サザンカは、花びらが一枚一枚ばらばらに散ります。ツバキは、花全体がばらばらにならず、一輪の形そのままに散ります。
 また、サザンカの花には、かすかな香りがあります。ツバキは全く香りません。この差は、おそらく、花粉を運んでもらう動物の違いを表わします。
 花粉の運び手の中で、昆虫は香りに敏感です。鳥は香りに鈍感です。鳥だけを呼び寄せたいなら、香る必要はありません。サザンカに香りがあるのは、昆虫を呼ぶためでしょう。ツバキはほとんど鳥に頼っているため、香りを発達させませんでした。
 野生のサザンカとツバキとは、明らかに違う種です。ところが、園芸品種は、そうとは限りません。園芸品種には、サザンカとツバキとを交配したものが多いからです。
 例えば、カンツバキ(寒椿)という園芸品種の一群があります。これは、サザンカとヤブツバキとが交配して生まれたと考えられています。また、ハルサザンカという園芸品種群があります。ハルサザンカは、サザンカと、ツバキの園芸品種のどれかとが交配して生まれたようです。カンツバキとハルサザンカは、サザンカとツバキとの中間の性質を持ちます。園芸の分野では、サザンカとツバキとは、明確に分けられませんね。
 カンツバキやハルサザンカなどの園芸品種は、世界のどこで、どのように誕生したのか、わかっていません。野生のサザンカに限れば、原産地は日本です。本州の西端や、四国、九州、南西諸島に分布します。野生のサザンカの花は、白一色です。
 童謡にあるとおり、サザンカは、木枯らしの道を彩ります。サザンカがなかったら、日本の秋は、ずいぶんさびしいものだったでしょう。日本の誇れる園芸植物ですね。


 過去の記事で、サザンカに近縁なツバキを取り上げています。以下の記事も御参照下さい。
あんこ椿(ツバキ)は恋の花(2006/2/13)

図鑑にはサザンカや同じツバキ科のヤブツバキが掲載されています。ぜひご利用ください。

クロサギ 2

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和名:クロサギ
学名:Egretta sacra
和名:チュウシャクシギ(クロサギの後)と思われる
学名:Numenius phaeopus


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沖縄 辺野古【2006.11.18】

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和名:リュウキュウムラサキ(オス)
学名:Hypolimnas bolina
 翅が少し傷んでます。


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沖縄 宜野座【2006.11.18】

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 ツタは、観葉植物として人気がありますね。「ツタのからまるチャペルで♪」という歌詞があるように、和洋どちらの雰囲気にも合います。
 じつは、日本で「ツタ」と呼ばれる植物は、一種ではありません。いくつもの種が含まれます。姿の似た別種が、混同されているのですね。主なものは、以下の三種です。
 一つは、ブドウ科ツタ属に属する種です。正式な日本語名が「ツタ」です。日本の北海道から九州まで、自然に分布します。観賞用として、世界的に栽培されています。
 もう一つは、正式な日本語名を「キヅタ(木蔦)」という種です。ウコギ科キヅタ属に属します。こちらは、日本の東北地方から沖縄まで、自然に分布します。
 残る一つは、正式な日本語名を「セイヨウキヅタ」という種です。日本のキヅタに近縁で、同じウコギ科キヅタ属に属します。もともとは、日本に分布しません。園芸用に持ち込まれました。野生では、ヨーロッパ全域に分布します。園芸店で「ヘデラ」とか「アイビー」などと呼ばれる「ツタ」は、ほとんどがセイヨウキヅタです。
 ツタ属の植物と、キヅタ属の植物とは、「他人の空似」です。似ていても、縁が遠いもの同士です。多くの差異があります。
 最もわかりやすいのは、「ツタ属は落葉性、キヅタ属は常緑性」という点でしょう。
 蔦紅葉【つたもみじ】と言われるとおり、日本のツタは、秋に見事に紅葉しますね。紅葉した葉は、やがて落ちます。冬のツタには葉がありません。
 対して、キヅタ属は紅葉しません。一年中、緑の葉を保ちます。このことから、キヅタは、別名フユヅタといいます。ツタのほうは、別名ナツヅタと呼ばれます。
 ヨーロッパでは、常緑のセイヨウキヅタが好まれました。教会にセイヨウキヅタを這わせるのは、その常緑性が、神の永遠性に通じるとされたからのようです。
 ところが、北米の教会には、落葉する「ツタ」が這うことがあります。日本のツタなど、ツタ属の種が多いです。北米には、キヅタ属が自生しないことが、理由の一つでしょう。永遠性の表現よりも、紅葉の美しさが優先されたのかも知れませんね。

図鑑にはツタ属のツタ、キヅタ属のキヅタが掲載されています。ぜひご利用ください。

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