おせち料理の海老【えび】はクルマエビ?

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 おせち料理には、いろいろな食材が使われますね。地方によっても違います。大概の地方で、エビは入れられるようですね。縁起が良いとされる生き物だからです。
 もともと、おせち料理に入れるのは、イセエビ(伊勢海老)だったようです。形が立派ですからね。けれども、イセエビは高価です。そうそう使える食材ではありません。そこで、代わりにクルマエビなどが入れられるようになりました。
 イセエビより安いとはいえ、クルマエビも、高価な食材ですね。クルマエビが尊ばれるのは、味が良いことと、模様が美しいことによります。
 クルマエビには、腹部に縞【しま】模様があります。くるりと腹を丸めると、その模様が、車輪のスポークのように見えます。このため、「車海老」と名付けられました。
 クルマエビの仲間には、食用にされる種が多いです。クマエビやフトミゾエビなどがそうです。どれも、クルマエビと同様に美味です。ただ、クルマエビのような「車輪模様」がある種は少ないです。模様の有無によって、市場価値の高低があります。
 食材として知られていても、クルマエビの生態は、知られていませんね。
 生きているクルマエビにも、縞模様があります。しかし、その美しい姿は、昼には見られません。彼らが夜行性だからです。昼間は、敵を避けるために、海底の砂や泥に潜ります。ですから、彼らは、砂底や泥底の海に棲みます。クマエビやフトミゾエビなど、クルマエビの仲間は、みな似た生活をしています。
 同じエビでも、クルマエビとイセエビとは、縁が遠いです。クルマエビは、イセエビよりもサクラエビと近縁です。クルマエビとサクラエビは、産卵の仕方が同じです。卵を抱かず、海中へ産みっ放しにします。イセエビの仲間は、卵を抱いて保護します。
 日本では、エビといえば、まず食用ですね。エビには、アミノ酸がたっぷり含まれます。おせち料理に入れるのは、栄養的にも理にかなっています。
 栄養の面から言えば、クルマエビも他のエビも、ほとんど差はありません。ブランドや、値段の高低など気になさらずに、おせちのエビを味わって下さい。


 過去の記事で、他種のエビも取り上げています。以下の記事も御覧下さい。

海中のサンタクロースはエビ?(2006/12/10)
脚があるのに歩かない? サクラエビ(2006/3/27)
海の中の鎧武者? イセエビ(2005/12/30)

 などです。この他にも、、無脊椎動物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリーよりどうぞご覧ください。

図鑑には、クルマエビをはじめ、クマエビフトミゾエビイセエビなどのエビが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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 エビ(海老)は、日本人に好まれる食べ物ですね。縁起が良いものとしても、喜ば... 続きを読む

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このページは、松沢千鶴が2007年1月11日 06:32に書いたブログ記事です。

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