日本のダイコン(大根)は世界一

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 寒い季節、ダイコンの煮物が美味しいですね。「大根」は、名のとおり、重要な根菜の一種です。昔は、「だいこん」ではなく、「おおね」と読みました。
 ダイコンの葉も食べられます。「春の七草」の一つ、清白【すずしろ】は、ダイコンの異名です。春の七草は、お正月の七日に、お粥【かゆ】に入れて食べる若草ですね。
 現在、日本で最も消費されている野菜は、ダイコンです。最も栽培面積が広い野菜も、ダイコンです。けれども、ダイコンの原産地は、日本ではありません。ユーラシア大陸のどこかと推定されています。日本には、奈良時代以前に入りました。
 ダイコンは、ユーラシア大陸全体で、広く栽培されています。多くの国々で、親しまれている野菜です。なのに、正確な原産地はわかっていません。「ギリシャやトルコなどの、地中海沿岸地方では?」と推測されています。
 そんなに遠くから、どうやって日本までやってきたのでしょう? これについても、わかっていません。シルクロードを通って中国に入り、そこから、日本へ持ち込まれたのかも知れません。奈良時代以前なら、ちょうど、遣隋使や遣唐使の時代ですね。
 ダイコンは、アブラナ科に属します。アブラナ科には、他にも、有用な植物が多く含まれます。油を取るアブラナ、食用になるキャベツやハクサイ、観賞用のムラサキハナナなどです。これらの植物は、互いに花の形が似ています。いわゆる「菜の花」形です。ダイコンの花を見る機会があれば、アブラナやムラサキハナナの花と比べてみて下さい。
 ダイコンの遠い祖先は、キャベツやハクサイと共通のようです。ユーラシア大陸のあちこちで、栽培されながら交配を繰り返して、今のようなダイコンになったと考えられています。最初は「大根」ではなく、貧弱な根しかありませんでした。
 日本には、ダイコンの品種が百以上もあります。ダイコンの多様さは、世界一です。なぜそうなったのかは、わかりません。
 日本人が、ダイコンの特性を極限まで引き出したことは、間違いありませんね。巨大な桜島大根や、細長い守口大根などは、もはや文化財といってよい品種でしょう。

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図鑑には、ダイコンが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2007年1月15日 06:41に書いたブログ記事です。

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