世界最大のイカは、ダイオウイカではない?

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前記(深海のイカ、続々と生態を解明中)に加えて、イカのびっくりニュースが飛び込んできました。ニュージーランド南方で、全長10mものイカが発見されたというのです。

 残念ながら、これは、日本の研究チームの成果ではありません。でも、興奮するニュースですね。
 上記のニュースで獲れたのは、ダイオウホウズキイカという種です。名前が似ていますが、ダイオウイカではありません。サメハダホウズキイカ科に属するイカです。
 じつは、「世界最大のイカは、ダイオウイカではなく、ダイオウホウズキイカではないか」とも、いわれています。
 このイカは、これまで、成体が見つかったことがありませんでした。ですから、どこまで大きくなるのか、正確にはわかっていません。成体の大きさを推定すると、ダイオウイカより大きくなりそうだ、ということです。
 長さではなく、重さで言えば、ダイオウホウズキイカが「世界最大のイカ」になりそうです。こちらのほうが、ダイオウイカより、体が太いからです。
 ダイオウホウズキイカに限らず、ホウズキイカの仲間は、みな太い体をしています。彼らは、その体に、塩化アンモニウムを溜め込んでいます。塩化アンモニウムは、海水よりも軽いので、浮きになります。陸では重くても、海中では、逆に軽いのでしょう。
 深海のイカには、塩化アンモニウムを溜め込んでいる種が多いです。ダイオウイカもそうです。このようなイカは、まずくて食べられません。
 ダイオウホウズキイカと、ダイオウイカが出会ったら、どうなるでしょうね? 
 実際には、これは起こりそうにありません。分布域が違うからです。ダイオウホウズキイカは、南極海の深海にしか分布しません。隔離された極地の海の、そのまた深海だからこそ、こんな神秘的な生き物がいるのかも知れませんね。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2007年2月23日 14:30に書いたブログ記事です。

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