梅にウグイス? いえメジロです

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 皆さんがお住まいのところでは、ウメの花が咲きましたか? 同じ日本国内でも、「とっくに咲いたよ」という地域と、「まだまだ」という地域とがあるでしょう。
 梅と並んで、春を告げるとされるのが、ウグイス(鶯)ですね。春告鳥【はるつげどり】という別名があるほどです。「梅に鶯」といえば、取り合わせが良いものの譬えです。
 ところが、実際に「梅に鶯」が見られることは珍しいです。ウグイスは、とても用心深い鳥だからです。人間にはっきりと姿を見せることは、めったにありません。たいていは、藪の中に隠れています。「ホーホケキョ」という声ばかりが聞こえて、どこにいるのかわからない状態が、普通です。
 では、なぜ「梅に鶯」という言葉が生まれたのでしょう? おそらく、別の種の鳥と、ウグイスとを取り違えたのだろうといわれます。別種の鳥とは、メジロです。
 メジロは、ウグイスほどヒトを恐れません。平気で、人前に姿を見せます。
 庭にウメやツバキがある方は、メジロを見る機会が多いでしょう。彼らは、花の蜜が好物だからです。たいへん目ざとく花を見つけます。庭に餌台を作ると、たいがい、メジロが常連の一種になります。見慣れないはずの食べ物を置いても、食べることが多いと聞きます。食いしん坊ですね(笑) くるくるとよく動くので、おなかが空くのでしょう。
 素人の目には、メジロとウグイスは似て見えます。けれども、ちょっと観察すれば、すぐ見分けがつきます。体型も、体色も、鳴き声も、行動も、違います。
 体型は、ウグイスのほうが尾が長いため、スマートに見えます。体色は、メジロのほうが、明るい緑色です。ウグイスは、茶色に近いくすんだ緑です。鶯餡【うぐいすあん】や鶯餅【うぐいすもち】の色は、ウグイスよりもメジロに近いのですね。他のメジロの体色としては、目の回りに、白い輪があります。「目白」の名のとおりです。
 両種の違いは、行動を見れば、一目瞭然です。庭のウメなどに来て、のどが黄色っぽく、花の蜜を吸っているなら、それはメジロです。ウグイスでないからと、がっかりしないで下さいね。「梅に目白」も可愛いものです。

 過去の記事で、メジロに縁が深いツバキやサザンカを取り上げています。ツバキとメジロの密接な関係について、解説があります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

サザンカとツバキはどう違う?(2006/12/4)
あんこ椿(ツバキ)は恋の花(2006/2/13)


このほか、写真などもありますので是非左のカテゴリからご覧ください。



図鑑にはウグイスメジロが掲載されています。ぜひご利用ください。

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このページは、松沢千鶴が2007年3月12日 06:41に書いたブログ記事です。

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