新種のクシクラゲ? 発見

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 深海魚のメガマウスに続き、再び深海生物のニュースです。沖縄本島の近くの深海で、新種らしき生き物が発見されました。
 発見されたのは、クシクラゲと呼ばれる生き物です。クラゲと付いても、クシクラゲは、普通のクラゲとは違います。
 普通のクラゲ(アンドンクラゲ、カツオノエボシ、ミズクラゲなど)は、刺胞動物【しほうどうぶつ】というグループに属します。対して、クシクラゲは、有櫛動物【ゆうしつどうぶつ】というグループに属します。
 クシクラゲは、櫛板【しつばん】という、櫛【くし】に似た器官を持ちます。このために、有櫛動物=クシクラゲと呼ばれます。刺胞動物のクラゲには、櫛板がありません。
 普通のクラゲ(刺胞動物のクラゲ)とクシクラゲは、そっくりに見えますね。そのため、昔は、学者の間でも、同じグループだと思われていました。けれども、研究が進むにつれ、まったく違う生き物だとわかってきました。
 普通のクラゲとクシクラゲとは、ヒトと魚類以上に、類縁が遠いです。譬えて言えば、ヒトと昆虫くらい違うでしょう。専門的には、門【もん】という分類レベルで違います。
 今回、発見されたものと同じように、深海に棲むクシクラゲがいます。コトクラゲという種です。映像を見る限り、今回の「新種」とコトクラゲとは、全然似ていません。でも、同じ有櫛動物です。深海にいて、海底にくっついて生活するところも、同じです。コトクラゲも、相模湾【さがみわん】などの、日本の近海にいることが確認されています。
 偶然ですが、つい先日、神奈川県にある新江ノ島水族館が、コトクラゲの採集に成功しました。ちょうど、この六月に、鹿児島湾で、深海生物の調査をしていたのですね。その調査で、採集されました。
 深海生物の調査は、とても難しいです。それでも、少しずつ、いろいろなことが解明されています。現場の研究者の方々が、がんばってくれるおかげですね。日本では、海洋研究開発機構(JAMSTEC)という機関が、主に深海の調査を行なっています。

 過去の記事でも、クシクラゲ=有櫛動物【ゆうしつどうぶつ】を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 深海生物が好きな人、集まれ! 相模湾【さがみわん】の生物展覧会(2007/4/21)【生物展覧会 相模湾の生物 きのう・きょう・あすは『2007年6月17日』まで】

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このページは、松沢千鶴が2007年6月13日 12:48に書いたブログ記事です。

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