シギ(鴫)の嘴【くちばし】は、なぜいろいろある?

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 夏休みも、いよいよ終わりですね。なのに、まだ「夏休みの自由研究」をやっていない人はいませんか? そういう人のために、「すぐできる自由研究」の案を出してみましょう。
 皆さんのお近くに、干潟【ひがた】はありませんか? 海辺で、潮が引くと、広い砂浜や泥浜が現われる場所です。もしあれば、運がいいです。今の季節に干潟へ行けば、たくさんの水鳥を観察できます。観察日記が書けますよね。
 八月の終わりは、渡り鳥が活発な季節です。特に、旅鳥【たびどり】といわれる渡り鳥が、よく見られます。旅鳥は、基本的に、春と秋にしか見られません。夏の繁殖地と、冬の避寒地とを往復する途中に、休息しに来るのですね。
 どういうわけか、干潟に棲む鳥には、旅鳥が多いです。シギの仲間などがそうです。逆に言えば、旅鳥の多くを占めるシギの仲間が、干潟に棲むのを好みます。
 シギの仲間には、たくさんの種があります。しかも、似た種が多いです。ほとんどの種が、「白地に茶色の細かい斑紋」という模様です。これでは、区別が付きませんね。どうしたらいいでしょう?
 一つのコツは、体の大きさを見ることです。もう一つのコツは、嘴の形を見ることです。シギの仲間は、この二つを見ることで、大まかな種の区別ができます。厳密な種の区別は、素人には難しいので、詳しい人と一緒に観察するといいでしょう。
 種がわからなくても、嘴の形がわかれば、面白い観察ができます。嘴の形によって、餌の取り方や、食べ方が違うからです。
 例えば、ソリハシシギは、上にそった長い嘴を持ちます。チュウシャクシギは、下に曲がった長い嘴を持ちます。キョウジョシギは、短くてほぼまっすぐな嘴を持ちます。こんなに違うのに、同じ餌の取り方が、できるはずがありません。観察してみましょう。
 シギの仲間に、いろいろな嘴があるのには、理由があります。餌の取り方や食べ方が違えば、好みの獲物が違ってきます。同じ干潟に棲んでいても、餌の奪い合いになりません。たくさんの鳥が共存できるわけです。素晴らしい自然の仕組みですね。


 過去の記事でも、シギの仲間の写真などを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 アオアシシギ(2007/5/16)
 ハマシギ(2007/5/16)
 アメリカダイシャクシギ(2007/5/15)
 セイタカシギシギ(2007/5/13)
 イソシギ(2006/10/25)
 遠いところから来たのかな?(キアシシギ)(2006/3/1)
 美味しそうなものあった?(オオソリハシシギ)(2006/1/25)
などです。



図鑑には、ソリハシシギチュウシャクシギキョウジョシギなど、十種以上のシギが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2007年8月27日 07:06に書いたブログ記事です。

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