マムシは「出産」する?

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 夏休みは終わっても、まだまだ暑いですね。生き物たちの活動も活発です。なかには、ヒトに歓迎されない生き物もいますね。
 そんな生き物の一つに、マムシがいます。日本内地の毒ヘビとして、有名ですね。
 日本のマムシ(ニホンマムシ)に咬まれる被害は、晩夏から秋口にかけてが多いです。なぜなら、この季節のマムシは、よく、日当たりの良いところに来るからです。
 普段のマムシは、夜行性です。昼間、人目に付くところに現われることは、まずありません。けれども、この季節には、雌(メス)のマムシが、日光浴をしに出てきます。そのようなマムシは、おなかに子どもがいます。妊娠中なのですね。
 ヘビ(蛇)の一種にもかかわらず、マムシは、卵を産みません。子どもを産みます。卵胎生【らんたいせい】といって、おなかの中で、卵を孵化【ふか】させてから産みます。
 マムシの雌は、「出産」前に、日光浴をします。この理由は、よくわかっていません。体力を付けるためではないか、といわれています。八月から十月ごろにかけてが、マムシの出産期です。この時期に野山を歩く時は、要注意ですね。
 マムシの出産については、奇怪な言い伝えがあります。「マムシは、子どもを口から産む」というものです。これは、もちろん間違いです。マムシの子は、雌のおなかの総排出口【そうはいしゅつこう】というところから産まれます。
 「口から子どもを産む」と言われたのは、出産期に、マムシに咬まれる被害が多いからでしょう。「マムシが咬むのは、口から産まれる子どもを傷つけないように、雌が毒牙を折ろうとするからだ」というのです。昔の人も、マムシが出産することは知っていました。そこから、こじつけてしまったのでしょう。
 マムシは、本来、おとなしい生き物です。積極的にヒトを襲うことは、ありません。たまたま、ヒトと鉢合わせをした時に、身を守ろうとして、咬みます。
 マムシのような生き物も、自然界には必要です。害獣となるネズミを、食べてくれることもあります。やたらに殺したりせず、うまく避ける方法を見つけたいですね。


 過去の記事でも、日本のヘビを取り上げています。また、マムシに似た植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
植物も性転換する? マムシグサ(2007/6/1)
「三すくみ」は嘘だった? 蛇はナメクジも平気(2007/2/15)
ヤマカガシの毒はガマガエル(ヒキガエル)から?(2007/1/31)
ツチノコの正体? ヒメハブ(2006/08/14)
などです。
 


図鑑には、ニホンマムシが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2007年8月31日 07:27に書いたブログ記事です。

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