淡水にもクラゲがいる?

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 夏は、生き物の活動が盛んですね。時々、思わぬ生き物が現われて、ニュースになることもあります。マミズクラゲは、そんなニュースのタネになる生き物です。
 よく知られたミズクラゲと、マミズクラゲは名が似ていますね。同じクラゲの仲間(刺胞動物【しほうどうぶつ】)でも、全く違う種です。ミズクラゲは海にいますね。マミズクラゲは、名のとおり、淡水に棲みます。池や湖など、流れのないところに多いです。
 マミズクラゲがニュースになるのは、突然、大発生することがあるからです。それまで、まったくいなかった場所に、急にわらわらとクラゲが現われたら、びっくりしますよね。マミズクラゲは、そういう発生の仕方をすることが、時々あります。
 このクラゲの発生には、謎が多いです。ある年に大発生したのに、翌年、同じ場所に、一匹も現われないことが、よくあります。かと思えば、何年も経った後、また突然現われたりします。時には、熱帯魚などを飼う水槽の中に、いきなり発生します。
 マミズクラゲは、なぜ、こんな発生の仕方をするのでしょうか? 研究者の方々の努力により、少しずつ、その秘密がわかってきました。
 マミズクラゲがクラゲの形でいるのは、一生のうちの、ほんのわずかな期間だけです。大部分の期間は、ポリプという形で過ごします。ポリプについては、以前、このブログで取り上げた「イラモ」のコラムをお読み下さい。ただし、マミズクラゲは、イラモと近縁ではありません。イラモと違い(マミズクラゲは)、刺胞動物門【しほうどうぶつもん】のうちの、ヒドロ虫綱【ひどろちゅうこう】に属します。イラモは鉢虫綱【はちむしこう】ですね。
 マミズクラゲのポリプは、直径1mmくらいしかありません。これでは、池などにいても、気づかれませんよね。このポリプから、クラゲが生まれます。クラゲは、直径2cmほどにまで成長します。ヒトには、突然現われたように見えるわけです。
 マミズクラゲは、刺しません。ヒトには無害です。もし見つけたら、夏休みの観察にぴったりですね。まだわかっていないことが多いので、素人でも、何かを発見できるチャンスがあります。運良く出会えたら、飼育に挑戦してみると、面白そうですね。


 マミズクラゲについては、たいへん詳しく解説しているウェブサイトがあります。主宰の方は、マミズクラゲ発生地の調査をしてらっしゃるようです。


 このブログの過去の記事で、マミズクラゲと同じ刺胞動物【しほうどうぶつ】のクラゲを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 海藻【かいそう】? いいえ、イラモはクラゲです (2007/07/16)
 鰹(カツオ)を連れてくるクラゲがいる?(2007/5/14)
 電気クラゲとはどんなクラゲ?(2006/8/1)
などです。



図鑑には、マミズクラゲオワンクラゲカギノテクラゲ、などが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このページは、松沢千鶴が2007年8月 6日 06:22に書いたブログ記事です。

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