アメンボは、水上のスケーター?

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 ウィンタースポーツ、真っ盛りの季節です。優れたスポーツ選手は、かっこいいですよね。氷上でポーズを決めるスケート選手など、うっとりします。
 昆虫の世界にも、スケート選手がいます。ただし、氷上ではなく、水上を滑ります。英語でwater skater(水上のスケーター)と呼ばれるのは、アメンボの仲間です。
 アメンボの仲間は、英語でwater striderなどとも呼ばれます。striderとは、「大またで歩く人」という意味です。実際には、歩くというより、水面を蹴【け】って進んでいます。
 なぜ、アメンボは、水上で沈まずにいられるのでしょう? 一つは、彼らの体が、水をはじくようになっているからです。もう一つは、彼らの体が軽いからです。
 アメンボくらい軽ければ、水をはじく力を利用して、水上に立つことができるのですね。ヒトは、いくら水をはじくことができても、無理です。体が重すぎるからです。
 水上のアメンボを見て、「あれ、脚が四本しかない!?」と思ったことがありませんか? 種によっては、そのようなアメンボがいます。彼らは、六本脚のうち、四本だけを使って、水面に立ちます。残り二本の脚は、体の下に折り畳んでいます。
 すべてのアメンボが、四本脚で立つのではありません。六本脚で立つアメンボの種も、多いです。アメンボの仲間は、日本だけでも、五十種ほどもいます。
 昆虫のカメムシ目のうち、アメンボ科・イトアメンボ科・カタビロアメンボ科・サンゴアメンボ科などに属する種が、アメンボと呼ばれます。ややこしいことに、単に「アメンボ」という種名のものもいます。種名「アメンボ」は、最も平凡なアメンボの一種です。
 アメンボの仲間は、姿も、棲む場所も、多様です。学校のプールにいる種などは、馴染み深いですね。中には、流水に棲むシマアメンボなどもいます。波立つ水面で暮らせるなんて、素晴らしい適応力ですね。ウミアメンボやサンゴアメンボのように、海に棲む種さえもいます。海に棲む昆虫は、ほとんどいません。アメンボの仲間は、貴重な例外です。
 アメンボが、水面を進む様子は、楽しそうですね。でも、水上で食べ物を得るのは、大変なことです。どんな生き物も、懸命に生きていることは、変わりありませんね。


 過去の記事でも、アメンボと同じ水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04) 
 ミズカマキリは水中のカマキリ?(2006/08/10) 
 コオイムシの雄(オス)は子煩悩【こぼんのう】?(2006/05/05) 
雪の中でしか暮らせないセッケイカワゲラ(2006/01/30)
などです。
 


図鑑には、アメンボと、ヒメイトアメンボが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このページは、松沢千鶴が2008年1月18日 07:38に書いたブログ記事です。

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