シマフクロウは、羽音のするフクロウ?

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 シマフクロウは、北海道の貴重な鳥として、知られていますね。このたび、この鳥について、嬉しいニュースがありました。何年も、この鳥がいなかった地域に、シマフクロウのつがい(夫婦)が棲みついた、というのです。
 「かつて、シマフクロウは、北海道全域にいた」と考えられています。けれども、その生息域は、どんどん狭まってゆきました。食べ物や、すみかになる森が、なくなったためです。近年では、道東(北海道の東部)でしか、生息が確認されていませんでした。
 それが、道北(北海道の北部)でも、生息が確認されました。一羽の雌(メス)でした。嬉しいことですが、このままでは、つがいになる相手がいません。そこで、人の手による「お見合い」が計画されました。この「お見合い」が、うまく行ったのですね。
 しかし、赤ちゃんフクロウが誕生するには、まだ障害があります。食べ物と、巣になる場所が、必要です。具体的には、「魚がいる水場と、その近くの大木」が必要です。
 シマフクロウは、魚を主食にします。ですから、川や湖が近いところに、巣がなければなりません。そして、彼らの巣は、大木の穴(樹洞【じゅどう】)に作られます。
 魚が豊富な水場も、大木も、今では、ほとんどありませんね。ある程度、人間が手伝わなければ、繁殖できない状況です。巣箱かけなどが、行なわれています。
 シマフクロウは、ウオミミズク属に属します。(異説もあります)ウオミミズク属は、魚を主食にするフクロウの仲間です。他のフクロウは、多くが、ネズミを主食にします。シマフクロウも、ネズミなどを食べることがあります。水が凍る冬に多いようです。
 ウオミミズク属には、フクロウらしからぬ特徴があります。
 フクロウは、飛ぶ時に、羽音がしないことで、有名ですね。ところが、シマフクロウは、少し羽音がするといいます。これは、魚を主食にすることと、関係があります。魚は、空中の音をあまり聞けません。羽音がしても、逃げられる可能性が少ないわけです。
 シマフクロウは、生態の点でも、珍しいのですね。今の日本には、彼らが百羽ほどしかいません。絶滅の淵【ふち】から、救いたいですね。



 過去の記事でも、フクロウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ハリー・ポッターのフクロウ紹介(2007/10/26)
 フクロウとミミズクは、どう違う?(2007/07/02)
などです。



図鑑には、シマフクロウが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このページは、松沢千鶴が2008年2月14日 16:36に書いたブログ記事です。

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