ミールワームとは、どんな虫?

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 ミールワームという虫がいます。両生類や爬虫類のペットを飼う方は、御存知でしょうね。そういったペットの餌になるからです。小鳥や熱帯魚の餌、あるいは、釣り餌にされることもあります。
 ミールワームとは、あるグループの昆虫の「幼虫」です。甲虫目【こうちゅうもく】ゴミムシダマシ科の昆虫たちです。一種だけではありません。複数の種を、まとめて呼んでいます。主な種は、チャイロコメノゴミムシダマシと、コメノゴミムシダマシです。
 ゴミムシダマシとは、面白い名前ですね。昆虫の中に、ゴミムシと呼ばれるグループがいます。「ゴミムシに似ているけれど、違うグループ」ということで、ゴミムシ「ダマシ」と名づけられました。成虫は、おおむね、黒っぽくて、地味な甲虫です。
 ゴミムシダマシ科には、たくさんの種がいます。そのうち、ミールワームと呼ばれる種は、ごく少数です。前記の二種以外では、ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫が、ミールワームと呼ばれます。どの種の幼虫(ミールワーム)も、姿は、細長いイモムシ型です。
 ミールワームは、数十年前から、養殖されてきました。ペットや実験動物の餌として、欠かせません。飼育が簡単なうえ、小動物の餌として、ちょうどいい大きさだからです。ミールワームmealworm(餌虫)という名は、ここから付きました。生物学の発展に、貢献してくれる昆虫ですね。
 いっぽう、ゴミムシダマシの仲間は、害虫になることもあります。
 例えば、ミールワームの一種であるコメノゴミムシダマシは、害虫でもあります。小麦粉などを食い荒らします。コメノゴミムシダマシは、元来、日本にはいませんでした。外国から入ってきたのですね。いつ、どこから来たのかは、わかっていません。
 大部分のゴミムシダマシは、害虫とも益虫ともされません。森林で、ひっそり暮らす種が多いです。そのような種には、オオクチキムシ、キマワリなどがいます。どちらも、日本土着の種です。森林で、朽ち木を食べています。
 害虫だ益虫だというのは、人間の勝手な思惑ですね。彼らは、一生懸命、生きているだけでしょう。


 過去の記事でも、昆虫の中の甲虫の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/10/22)
 カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)
 トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん?(2007/9/21)
 変態【へんたい】しすぎる昆虫? ツチハンミョウ(2007/3/26)
などです。



図鑑には、ミールワームと同じゴミムシダマシ科のオオクチキムシキマワリが掲載されています。ミールワームとそっくりなキマワリの幼虫写真もあります。ぜひご利用下さい。

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このページは、松沢千鶴が2008年3月28日 07:10に書いたブログ記事です。

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