再発見! オキナワトゲネズミ

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 南西諸島から、嬉しいニュースです。沖縄県で、「絶滅したかも知れない」と言われていた生き物が、再発見されました。ネズミの一種、オキナワトゲネズミです。生存が確認されたのは、なんと、約三十年ぶりだそうです。
 オキナワトゲネズミは、世界中で、日本の沖縄本島にしかいません。近縁種のアマミトゲネズミが奄美大島に、トクノシマトゲネズミが徳之島に、分布します。どの種も、ヒトの害にはなりません。森林に、ひっそり棲んでいます。
 トゲネズミの仲間は、全部で、この三種だけです。どの種も、数が減っています。その原因は、いくつかあると考えられています。
 特に、深刻なのは、外来種の存在です。主に、ジャワマングースと、ノネコ(家畜の猫が、野生化したもの)が、トゲネズミをおびやかしています。
 ジャワマングースは、ハブを退治するために、南西諸島に移入されました。ところが、ハブよりも、トゲネズミのような弱い生き物を食べています。捕るのが楽な生き物を捕るのですね。考えてみれば、当然です。
 ノネコの問題は、より深刻かも知れません。ネコは、ペットとして、可愛がられているからです。確かに、人間から見れば、ネコは可愛いですね。
 けれども、ネコは、肉食獣です。それを忘れてはいけません。ネズミなどの小動物から見れば、恐ろしい生き物です。ちょうど、ヒトから見たトラ(虎)のようなものです。
 例えば、ヒトが平和に暮らす街に、トラが放たれたら? どんな恐ろしいことになるか、想像できますよね。
 人間に飼われているネコは、おとなしいです。自分で、食べ物を捕る必要がないからですね。でも、野生化したネコは、そうではありません。トゲネズミの棲む森に、ノネコが来たら、人の街にトラが来たのと同じです。
 ネコを飼うな、というのではありません。「きちんと管理して飼おう」ということです。
正しくペットを飼うことが、トゲネズミなど、貴重な種を守ることになりますね。


 


 過去の記事でも、トゲネズミなど、南西諸島の貴重な生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 新種発見! トゲネズミ(2006/07/10)
 指の数が違うカエルがいる?(2008/02/22)
 イグアナ? いえ、キノボリトカゲです(2008/02/11)
などです。



図鑑には、トゲネズミが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2008年3月 7日 13:13に書いたブログ記事です。

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