タンザニアで、新種の哺乳類を発見

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先日、アフリカのタンザニアで、新種の哺乳類が発見されました。ハネジネズミ(跳ね地鼠)というグループの一種です。聞き慣れない名前ですね。
 ハネジネズミは、名前も姿も、ネズミに似ています。けれども、ネズミの仲間ではありません。長脚目【ちょうきゃくもく】(ハネジネズミ目【もく】ともいいます)というグループに属します。ネズミは、齧歯目【げっしもく】に属しますね。
 ハネジネズミは、まるでゾウ(象)のように、細長い鼻を持ちます。このために、ゾウトガリネズミという別名があります。今回見つかった種も、鼻が細長いです。
 トガリネズミ(尖鼠)とは、かつて、ハネジネズミと近縁だとされた哺乳類のグループです。そのため、ハネジネズミに、「ゾウトガリネズミ」という別名が付きました。
 近年、「トガリネズミとハネジネズミとは、縁が遠い」とわかりました。トガリネズミは、トガリネズミ目【もく】に属します。
 前記のとおり、ハネジネズミの分類は、何回も、組み直されました。生物学が、進歩しているのですね。科学は、より正しいものを求めて、変わってゆきます。
 しかし、おかげで、図鑑などの表記が混乱しています。書物やウェブサイトによっては、ハネジネズミを「食虫目」、「モグラ目」、「トガリネズミ目」などに分類しています。現在は、「ハネジネズミは、長脚目」ということで、ほぼ、意見が一致しています。
 ハネジネズミの仲間は、アフリカにしか分布しません。日本人には、馴染みがないわけです。全種で、十五種ほどしかいません。世界的に、珍しい生き物です。
 広い意味では、長脚目は、アフリカ起源の哺乳類と、類縁があります。アフリカ獣上目というグループに属します。上目【じょうもく】とは、分類学で、目の一つ上の段階です。
 アフリカ獣上目には、長鼻目【ちょうびもく】(ゾウの仲間)、海牛目【かいぎゅうもく】(ジュゴンの仲間)などが属します。こんなに違うものと類縁とは、驚きますね。
 今回の新種には、日本語名は付いていません。ラテン語の学名で、Rhynchocyon udzungwensisと名付けられています。



 過去の記事で、ハネジネズミと同じく、「ネズミでないネズミ」を取り上げています。また、他の新種のニュースも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
 インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
 シーラカンスの新種?発見(2007/11/15)
 霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?(2007/11/01)
などです。


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このページは、松沢千鶴が2008年4月16日 11:05に書いたブログ記事です。

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