昔は主食だった? サトイモ(里芋)

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 新暦では、七夕の季節ですね。地方によっては、「七夕に、芋の葉の露を集めて、墨をする」という風習があります。それで字を書くと、字がうまくなる、というのですね。
 この場合の「芋の葉」とは、サトイモの葉のことです。なぜ、サトイモと七夕とが関連づけられたのかは、わかりません。サトイモの葉の露は、ころころと丸く、きらきらと光って、きれいですね。「七夕の星のかけら」と、感じられたのかも知れません。
 日本人にとって、サトイモは、古くから、馴染みの野菜でした。でなければ、さまざまな行事に使われないでしょう。七夕以外では、十五夜のお供えにすることが、知られますね。十五夜の別名を、「芋名月【いもめいげつ】」というほどです。
 サトイモは、いつ頃から、日本で栽培されたのでしょう? 「縄文時代から」と推測されています。イネ(稲)よりも早いようです。「日本では、米が主食になる前は、サトイモが主食だった」という説もあります。
 では、サトイモは、日本が原産地なのでしょうか? 違います。原産地は、「インドから東南アジアにかけてのどこか」と推定されています。
 栽培植物のうちでも、サトイモは、起源が古いものの一つです。いつ頃、どこで栽培され始めたのかは、わかっていません。熱帯アジアのどこか、といわれます。
 熱帯地方では、サトイモの仲間が、たくさん栽培されています。サトイモ科サトイモ属の植物ですね。アジアだけでなく、アフリカやオセアニアでも、栽培量が多いです。国名でいえば、ナイジェリア、ガーナ、日本、パプア・ニューギニアで、多いそうです。
 日本のサトイモは、サトイモ属の植物のうちで、最も北に進出した種です。他の種は、ほとんど、熱帯に産します。サトイモが、どうやって日本に来たのかは、不明です。
 七夕の行事にあるとおり、サトイモの葉は、有名ですね。でも、サトイモの花を知る人は、少ないでしょう。日本本土では、サトイモの花は、めったに咲きません。
 サトイモの花が咲くには、日本本土は、寒すぎるのですね。たまに、ひどく暑い夏に、咲くことがあります。故郷の熱帯を思い出すのでしょうか。


図鑑には、サトイモ(里芋)が掲載されています。ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、七夕にちなんだ生き物を取り上げています。また、いろいろな野菜も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
 キュウリは、なぜ「胡瓜」と書く?(2007/08/17)
 七夕の短冊は、カジノキの葉だった?(2007/07/06)
 ササ(笹)とタケ(竹)はどう違う?(2006/06/26)
 カササギ(鵲)は、天の川の橋渡し?(2006/06/19)
などです。


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このページは、松沢千鶴が2008年6月27日 07:21に書いたブログ記事です。

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