チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?

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 いつの時代も、昆虫は、子どもに人気がありますね。夏休みの自由研究に、昆虫を取り上げる人も、多いでしょう。ところが、昆虫について調べると、困ることがあります。
 同じ昆虫でも、本やウェブサイトによって、分類が違います。例えば、カラスアゲハというチョウですと、「チョウ目アゲハチョウ科」という場合と、「鱗翅目【りんしもく】アゲハチョウ科」という場合があります。なぜ、こんなことがあるのでしょうか?
 前記の例を見ると、目【もく】という分類単位が、違うことがわかりますね。ここに、ヒントがあります。じつは、昆虫の目【もく】の呼び名は、近年、見直されています。
 以前は、例えば、バッタの仲間なら、直翅目【ちょくしもく】という目【もく】の名でした。それが、「このような漢字名では、難しすぎる」と言われ始めたのですね。直翅目をバッタ目という具合に、呼び替えが進みました。
 けれども、研究者の中には、「呼び替える必要はない」という人もいます。そのため、伝統的な目【もく】の名と、新しい目【もく】の名が、まぜこぜに使われています。
 これは、昆虫に限りません。他のどんな生き物でも、このようなことは、よくあります。
 分類の呼び名が変わるのは、生物学が、進歩している証拠です。研究が進んだために、「これまでの呼び名では、不都合だ」と、わかることがあります。
 現在の分類になるまでには、さまざまな変遷がありました。これからも、分類の呼び名は、変わるに違いありません。学問の進歩は、止まることがないからです。
 生き物に詳しくない人にとっては、面倒くさいですね。でも、これは、どうしようもありません。対策としては、「わからないことに出会ったら、必ず確認する」ことですね。

図鑑には、日本に分布する昆虫が、400種ほど掲載されています。ずかんどっとねっと-zukan mobileを、ぜひご利用下さい。
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、生き物の分類や、名前について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
クラゲは刺胞【しほう】動物? 腔腸【こうちょう】動物?(2007/08/24)
新しい名前で出ています――魚類の改名(2007/02/02)
などです。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2008年7月22日 07:17に書いたブログ記事です。

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