2008年は国際イモ年、それ本当?

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 2008年は、生物に関する、さまざまなイベントの年です。国際サンゴ礁年であり、国際カエル年です。もう一つ、「国際イモ年」でもあります。
 国際イモ年なんて、冗談みたいですね。でも、本当です。英語では、International Year of Potatoといいます。略称IYPです。直訳すれば、国際ジャガイモ年という意味ですね。
 なぜ、国際(ジャガ)イモ年というイベントが、開かれるのでしょうか?
 ジャガイモが、たいへん重要な農作物だからです。世界では、ジャガイモを主食にしている地域が、少なくありません。日本にとっての、イネ(稲)と同じ役割ですね。
 ジャガイモの原産地は、南米のアンデス山脈です。国で言えば、ペルーなどで、栽培化が進みました。インカ帝国を支えた農作物の一つが、ジャガイモです。
 十六世紀、ジャガイモは、ヨーロッパに入りました。そこで、ジャガイモは、大勢の人々を救いました。ヨーロッパの食生活を、劇的に改善したのです。
 ジャガイモは、狭い土地でも、痩せた土地でも、多量に収穫できます。厳しい気候にも、めげません。炭水化物やビタミンCを、たっぷり含みます。これらの性質が、世界各国の人々を、飢えから救いました。今や、ジャガイモは、世界中で、作られています。
 ジャガイモに限らず、イモ(芋)類には、だいたい似た性質があります。狭い土地や、肥えていない土地でも、収穫ができます。炭水化物が豊富です。土地に恵まれない人や、農業技術が未発達な人でも、食べ物を確保することができます。
 つまり、イモ類は、貧しかったり、無力だったりする人の味方ですね。発展途上国で、食べ物がなく、困っている人々を、救うことができます。
 イモ類は、どの種も、似て見えますね。けれども、分類学的には、多様です。例えば、ジャガイモは、ナス科ナス属に属します。サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属です。サトイモは、サトイモ科サトイモ属です。ヤマノイモは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属です。
 日本で、IYPを、あえて「国際イモ年」としたのは、意味があります。「ジャガイモだけでなく、多種のイモが、うまく利用されるように」という思いが、込められています。

 国際イモ年については、以下に、公式サイトがあります。
IYP【国際イモ年】について 


図鑑にはジャガイモサツマイモサトイモヤマノイモが掲載されています。ぜひご利用ください。


 過去の記事でも、イモ類や、イモ類に近縁な種を取り上げています。また、国際サンゴ礁年や、国際カエル年に関する記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昔は主食だった? サトイモ(2008/06/27)
2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
ルリイロツルナスビ(2006/10/20) ※ジャガイモと同じナス科の植物画像
ハンゲとハンゲショウの関係(2006/07/01)※ハンゲ(カラスビシャク)はサトイモ科
などです。

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このページは、松沢千鶴が2008年7月30日 06:17に書いたブログ記事です。

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