ワラジムシとダンゴムシとは、どう違う?

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 秋は、落ち葉の季節ですね。たくさんの葉が、地面に落ちてゆきます。
 落ち葉を、ずっと片付けないでいたら、どうなるでしょう? 土に還ります。そうなるまでに、多くの生き物が、関わります。落ち葉を食べて、分解する生き物たちです。
 そのような分解者の中で、有名なのが、ワラジムシや、ダンゴムシでしょう。ワラジムシは、わらじ(草鞋)に似た姿の虫ですね。ダンゴムシは、団子のように丸くなる虫です。
 ワラジムシと、ダンゴムシは、外見がそっくりです。分類の上でも、近縁です。どちらも、昆虫ではありません。昆虫よりは、エビやカニに近縁です。専門的にいえば、節足動物門【せっそくどうぶつもん】軟甲綱【なんこうこう】等脚目【とうきゃくもく】に属します。等脚目は、ワラジムシ目ともいいます。
 ワラジムシとは、等脚目の中の、ワラジムシ亜目【あもく】に属する種の、総称です。一種だけを、指すのではありません。ところが、ややこしいことに、ワラジムシ亜目ワラジムシ科の中に、正式な種名が「ワラジムシ」というものがいます。
 ダンゴムシとは、等脚目ワラジムシ亜目の中の、オカダンゴムシ科、ハマダンゴムシ科、コシビロダンゴムシ科に属する種の、総称です。
 ダンゴムシも、広い意味では、ワラジムシに入ります。「ワラジムシ亜目の中で、丸くなれるものを、『ダンゴムシ』と呼ぶ」と考えて、間違いではないでしょう。
 ワラジムシとダンゴムシとの、簡単な見分け方は、「つついてみること」です。丸くなったら、ダンゴムシです。おおむね、ダンゴムシのほうが、丸みのある体型をしています。
 ワラジムシや、ダンゴムシの仲間は、研究が進んでいません。全部で何種いるのかも、不明です。現在のところ、ワラジムシ亜目の種は、五千種ほど(!)も見つかっています。これでも、まだ、「発見されていない種が多い」と考えられています。
 ワラジムシや、ダンゴムシは、人間の役に立つように見えませんね。研究が進まないのは、そのためです。けれども、本当は、とても重要な生き物たちです。彼らは、植物が生える土を、作るからです。農作物ができるのは、彼らのおかげとも言えます。



図鑑には、ワラジムシと、オカダンゴムシが掲載されています。ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、ワラジムシやダンゴムシの仲間(等脚目【とうきゃくもく】)を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
 虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ(2007/06/28)


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このページは、松沢千鶴が2008年11月 3日 07:07に書いたブログ記事です。

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