ムール貝やパーナ貝とは、どんな貝?

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 忘年会の季節ですね。今の日本では、世界中の食べ物が食卓に上ります。
 最近、普及したのが、ムールガイと呼ばれる貝ですね。パエリアや、ブイヤベースの材料にされます。殻が黒っぽく、細長い貝です。これは何の仲間でしょうか?
 ムールガイの正式な日本語名は、ムラサキイガイです。ムラサキガイではありません。ムラサキ「イ」ガイです。漢字では、「紫貽貝」と書きます。
 ムラサキイガイは、イガイ(貽貝)という二枚貝の仲間です。どちらの種も、イガイ目イガイ科に属します。イガイ科の種は、みな、外見や生活ぶりが似ています。そのため、区別が付けにくいです。どの種も、海岸の岩や杭などにくっついて暮らします。
 イガイも、食用になります。じつは、昔から日本でイガイは食べられていました。セトガイ、シュウリ、ニタリガイなどという方言でも、呼ばれます。
 ムラサキイガイのほうは元は、日本にいませんでした。原産地は、ヨーロッパの海です。ところが、昭和の初期くらいから日本でも見られるようになりました。船に付いてきたものが増えたと考えられています。
 ムラサキイガイと同じく、近年日本に棲みついたイガイ科がいます。ミドリイガイ(緑貽貝)という種です。ミドリガイではなく、ミドリ「イ」ガイです。こちらは、東南アジアの原産です。ムールガイと呼ばれる中にこの種が混じることもあります。
 ムールガイと似た貝で「パーナガイ」というのが売られることがありますね。これも、イガイ科の種です。正式な日本語名を、モエギイガイ(萌葱貽貝)といいます。モエギガイではありません。ニュージーランドで大量に養殖されています。
 イガイの仲間は、有害だといわれることもあります。船や港湾施設などにびっしり付くからです。特に、ムラサキイガイは、邪魔ものとされることが多いです。この種は、繁殖力が強いようですね。世界中に分布を広げてしまいました。
 イガイの仲間が分布を広げたのは人間のせいです。一方的に悪者にするのは気の毒でしょう。食用にしておきながら、「有害」というヒトのほうが勝手だと思います。


図鑑には、ムール貝やパーナ貝の仲間で、日本在来種のイガイ(貽貝)が掲載されています。


 過去の記事でも、二枚貝の仲間を取り上げています。また、貝に似て、違う生物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
フジツボは富士壷? 藤壷?(2008/09/29)
新種のシャコガイ発見(2008/09/04)
安物から高級食材へ、アカガイ(赤貝)(2008/05/02)
真珠貝【しんじゅがい】の秘密(2006/06/16)
牡蠣(カキ)はなぜ寒い時期が旬か?(2006/02/04)
などです。

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このページは、松沢千鶴が2008年12月12日 07:11に書いたブログ記事です。

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