世界最小のカエル?が発見される

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   南米のペルーから、新種発見のニュースです。アンデス山脈の、コスキパタ渓谷の上流で、新種のカエルが見つかりました。  コスキパタ渓谷の上流部は、標高が、三千メートルを越えます。こんな高いところにも、カエルが棲むのですね。具体的には、雲霧林【うんむりん】と呼ばれる森林地帯です。名のとおり、湿度が高く、霧がかかることが多い森林です。  発見された新種は、ラテン語の学名を、Noblella pygmaeaと付けられました。日本語名は、ありません。英語では、Noble's Pygmy Frogと呼ばれているようです。これは、ラテン語の学名の直訳ですね。  この種の特徴は、その小ささです。大型の雌(メス)でも、体長12mmほどにしかなりません。「mm」ですよ。「cm」ではありません。おそらく、世界最小のカエルです。カエルだけでなく、サンショウウオなど、他の両生類を含めても、最小級といえます。  この種の雌は、雄(オス)より大きいです。それでも、こんなに小さくて、卵を産めるのでしょうか? 雌は、どうやって、卵を腹に入れているのでしょう?  雌は、一度に、たった二個しか産卵しないそうです。それより多くは、体に収まらないのでしょう。卵からは、小さなカエルが生まれてきます(!)おたまじゃくしの段階を飛ばして、いきなり、カエルになるわけです。  生まれたてのカエルは、わずか4mmほどしかありません。こんなに小さくても、カエルは、独力で生きてゆかなければなりません。両生類は、普通、親が子の世話をしないからです。ただし、今回の新種は、卵の間だけは、雌が卵を守るそうです。  この新種は、ラテン語の学名で、Strabomantidaeという科に属します。この科のカエルは、南米にだけ分布します。そのため、科名すら、日本語名がありません。  二〇〇九年の二月にも、「Strabomantidae科の新種が発見された」ニュースがありましたね(コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/2/5))この科には、まだまだ、未知の種がいそうです。これからの調査にも、期待が高まりますね。
図鑑には、ニホンアマガエルトウキョウサンショウウオなど日本で見られる両生類が、二十数種掲載されています。ぜひご利用下さい。  過去の記事でも、新種の両生類や、とても小さい生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
最小の脊椎動物?が発見される(2009/02/14) 世界最小のヘビ?を発見(2008/08/06) パプア・ニューギニアで、五十以上の新種を発見か?(2009/3/27)などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2009年4月11日 07:04に書いたブログ記事です。

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