ハナムグリは、甘党のコガネムシ?

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 花盛りの季節です。昆虫たちも、嬉しそうですね。多くの昆虫が、花を訪れます。
 花に来る昆虫は、チョウ(蝶)や、ハチ(蜂)ばかりではありません。意外に、甲虫【こうちゅう】が多いです。体が硬い、コガネムシの仲間ですね。
 中で多いのが、ハナムグリと呼ばれる甲虫です。名のとおり、花によく潜ります。むろん、それは、蜜や花粉を食べるためです。
 ハナムグリの外見は、普通のコガネムシと変わりません。というより、コガネムシそのものです。コガネムシの中で、特に好んで花を訪れるものを、ハナムグリと呼びます。
 コガネムシと、ハナムグリの仲間との間に、本質的な違いは、ありません。「○○コガネ」という種名のものが、花に来ることもあれば、「○○ハナムグリ」という種が、蜜や花粉以外のものを食べることもあります。
 「○○ハナムグリ」と名づけられた種は、多いです。単に「ハナムグリ」という種名のものもいます。ややこしいですね。これらのハナムグリたちには、一定の傾向があります。
 まずは、花によく来ることですね。次が、昼行性であることです。ほとんどの花は、昼に咲くからです。花に合わせて生活しているのですね。
 よく観察すると、ハナムグリは、どんな花にも来るわけではありません。
 例えば、ホタルブクロのような、筒型の花には、来ません。彼らは、筒型の狭い花には、入りにくいのですね。体が大きいからです。そのうえ、下向きの花には、止まれません。飛び方が、ハチほど器用ではないためです。
 他にも、ハナムグリには、不利な点があります。口が短いことです。このため、奥に蜜や花粉がある花では、食事ができません。例えば、オダマキのような花です。
 したがって、ハナムグリが来るのは、「蜜や花粉が露出していて、止まりやすい形に咲く花」です。具体例を挙げれば、フジバカマや、セイタカアワダチソウなどです。
 ハナムグリの仲間は、花以外でも、食事をします。樹液が染み出すところや、甘い果実に来ることも、多いです。コガネムシの中でも、甘党なのかも知れません。


図鑑には、
クロハナムグリコアオハナムグリシロテンハナムグリが掲載されています。ぜひご利用ください。

 過去の記事で、ハナムグリがよく訪れる植物を、取り上げています。逆に、ハナムグリが訪れにくい植物もあります。また、ハナムグリに近縁なコガネムシの仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/07/14)
オダマキの花の角【つの】は、何のため?(2008/05/16)
フジバカマは桜餅【さくらもち】の香り?(2007/09/10)
ヤマオダマキ(2008/08/07)【画像】
などです。

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このページは、松沢千鶴が2009年4月 3日 07:38に書いたブログ記事です。

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