学名と標準和名とは、違う? 同じ?

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 このようなブログを書いていますと、皆さんから、質問を受けることがあります。疑問に思うことは、皆さん、だいたい同じですね。似た質問が、何回もあります。  よくある質問の一つが、「学名と標準和名【ひょうじゅんわめい】との差」についてです。今回は、これについて書きましょう。  学名と、標準和名とは、違うものです。これを混同してらっしゃる方が、多いです。  学名とは、「国際的に通用する、ラテン語の生物名」です。日本語の学名というものは、ありません。同じように、英語やフランス語の学名というものも、ありません。  例えば、生物に関する国際的な学術会議が開かれたとします。そこで生物の名前が挙げられる場合は、必ず、ラテン語の学名で挙げられるでしょう。  だからといって、国際的な生物の会議が、ラテン語で話し合われるわけではありません。国際会議で使われるのは、たいてい、英語です。  これは、学術論文でも、同じです。ある生物について論文を書いて、国際的に発表するとします。その場合、論文は、英語で書くことになるでしょう。けれども、論文の中で生物の名を挙げる時には、やはり、ラテン語の学名を使います。  では、標準和名とは何でしょうか? これは、「正式な日本語の生物名」です。  例えば、マアジ(真鯵)という魚がいますね。食用魚として有名です。このような身近な生き物は、地方により、さまざまな方言名で呼ばれることが多いです。魚屋の店先などでは、そういった方言名で、並んでいます。  しかし、生物学の世界では、統一した呼び名がないと、不便ですね。かといって、ラテン語の学名は、日本人には覚えにくいです。そこで、日本では、「標準和名」という、日本語名が付けられます。前記のマアジは、標準和名です。  現在では、「標準和名は、カタカナで書く」と決まっています。読みにくい場合もありますが、そういう決まりです。日本語の論文では、生物の名は、標準和名で書かれます。  学名については、他にも、質問が多いです。今後、それらも書いてゆきますね。
生物の名前については、過去の記事でも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も、御覧下さい。 トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11) 新しい名前で出ています―魚類の改名(2007/02/02) 学名ってなんですか?(2005/09/30) などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2009年8月 7日 07:40に書いたブログ記事です。

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