絶滅種に、再発見の可能性はあるか?

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 ある種の生き物が、絶滅したか、そうでないかは、どのようにして判断されるのでしょうか? 一般的には、「五十年間、観察されなければ絶滅」とみなされます。
 けれども、五十年以上観察されなくても、再発見された「絶滅種」もあります。近年では、オオハシヨシキリの例が有名です。鳥の一種です。
 オオハシヨシキリは、ウグイス科に属します。最初に発見されたのは、一八六七年です。十九世紀ですね。それ以来、二十一世紀になるまで観察されませんでした。
 このため、当然のように「絶滅した」と考えられました。そもそも、この種の存在を疑う意見すらありました。「別種の鳥と間違えたのでは?」というわけです。
 ところが、二〇〇六年になって、再発見されました。約百四十年ぶりです。
 オオハシヨシキリの分布域はわかっていません。おそらく、南アジア地域です。日本には分布しません。狭い日本では、このような例は望めないのでしょうか?
 そんなことはありません。例えば、二〇〇九年に日本で「五十九年ぶりの再発見」というニュースがありました。鳥ではなく、貝類の一種です。
 再発見されたのは、サタミサキゴマガイという種です。陸に棲む巻貝です。カタツムリの一種といえます。ゴマガイ科に属します。
 サタミサキゴマガイは、成体になっても殻の長さが2.2mmほどしかありません。小さくても、種の重要さに変わりはありません。
 日本のように、開発が進んだ国では、大型の生き物が再発見される余地は少ないでしょう。でも、小さい生き物ならば、可能性は大いにあります。
 多少、大きくても鳥類ならば、再発見の余地がありそうです。彼らは、空を飛べるからです。飛べる動物は、行動範囲が広いですね。人目に付かないところへ、避難している可能性があります。日本本土にいなくても、付近の大陸や島にいるかも知れません。
日本には「近年に絶滅した」といわれる鳥が何種かいます。オガサワラガビチョウ、カンムリツクシガモなどです。彼らの再発見といった奇跡はないものでしょうか。

図鑑には、日本に分布する珍しい生き物トウキョウサンショウウオオガサワラヤモリイリオモテヤマネコが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、再発見された「絶滅種」について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヒヨケザルの新発見、メガネザルの再発見(2008/11/20)
絶滅種?のシカとカエルが、再発見される(2008/10/14)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
ダイトウウグイス復活!(2008/05/29)
などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2010年3月22日 07:12に書いたブログ記事です。

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