ウメじゃない梅がある?

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 そろそろ、早咲きのウメが咲く頃ですね。ウメは、元来、日本にあった植物ではありません。中国から伝わったものです。今では、すっかり、日本に馴染んでいますね。
 日本には、ウメとは遠縁なのに、種名に「梅」が付く植物が多いです。少しでも、ウメに似たところがある植物には、「梅」の名が付いたようです。それだけ、日本人に、ウメが好まれている証拠でしょう。
 ウメの仲間ではないのに、「梅」の名が付く植物の例を、挙げてみますね。オウバイ(黄梅)、シャリンバイ(車輪梅)、ダンコウバイ(檀香梅)、ロウバイ(蝋梅)などです。
 前記のうちで、シャリンバイだけは、ウメに近縁といえます。ウメと同じ、バラ科に属するからです。ただし、属は、ウメとは違うシャリンバイ属に属します。ウメは、ウメ属―サクラ属という呼び方もありますが、同じ属を指します―に属します。
 オウバイ、ダンコウバイ、ロウバイの三種は、ウメの仲間と間違われやすい種です。種名に「梅」が付くうえに、ウメと同じように、早春に花が咲くからです。
 オウバイは、モクセイ科ソケイ属に属します。同じ属に、園芸植物のジャスミンが属します。ウメよりも、ジャスミンに近い種ですね。名のとおり、黄色い花が咲きます。
 ややこしいことに、ウメの品種の一つに、オウバイ(黄梅)という名のものがあります。
 ダンコウバイは、クスノキ科クロモジ属に属します。ウメよりも、クスノキに近縁です。クスノキ科の特徴として、木材に独特の香りがあります。そのために、檀香梅と名づけられたようです。やはり、黄色い花が咲きます。
 ロウバイは、オウバイと紛らわしい種名ですね。けれども、オウバイとも、ウメとも、遠縁です。ロウバイ科ロウバイ属に属します。ロウバイについては、以前、このブログで取り上げました(ロウバイ(蝋梅)の花に来るのは、誰?(2009/02/02))。
 オウバイとロウバイとは、どちらも、中国から移入されました。これも、ウメと同じですね。シャリンバイとダンコウバイとは、日本に自生します。
 どの「梅」も、観賞用に栽培されるのは、同じです。美は、分類とは関係ありませんね。

図鑑には、ウメウンナンオウバイシャリンバイダンコウバイロウバイが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、「梅」の名が付く植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
木花開耶姫【このはなさくやひめ】は、ウメの女神だった?(2010/02/19)
オウバイ【ウメの栽培品種】(2010/03/06)※モクセイ科のオウバイとは違うものです。
ウメモドキ? いえ、ツルウメモドキです(2009/12/25)
この木なんの木、ナンジャモンジャの木?(2009/05/29)※ダンコウバイの方言名の一つに、ナンジャモンジャというのがあります。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2011年2月18日 07:49に書いたブログ記事です。

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