ウミヘビ(海蛇)は、魚? 爬虫類?

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 爬虫類のヘビの仲間には、海に棲むものがいます。ウミヘビですね。爬虫類のうち、有鱗目【ゆうりんもく】ウミヘビ科に属する種を、ウミヘビと総称します。(分類には、異説があります。ウミヘビ科という科を認めない学説もあります)
 ところが、爬虫類の有鱗目ウミヘビ科以外でも、ウミヘビと呼ばれる生き物がいます。魚類の中です。「○○ウミヘビ」という種名の魚が、何十種もいます。
 こちらのウミヘビは、魚類のうち、ウナギ目【もく】ウミヘビ科に属するものの総称です。「ウミヘビ科」という科の名前まで同じとは、ややこしいですね。
 魚類のウミヘビは、外見が、爬虫類のウミヘビに似ます。同じように、細長く、にょろにょろしています。この外見から、「ウミヘビ」と付けられてしまったのでしょう。
 もちろん、魚類と爬虫類とでは、体の作りが違います。魚類のウミヘビと、爬虫類のウミヘビとでは、決定的な違いが、いくつもあります。
 最もわかりやすいのは、呼吸法の違いでしょう。魚類のウミヘビは、鰓【えら】呼吸をします。水中で息ができるのですね。爬虫類のウミヘビは、肺呼吸です。水中では、息ができません。時々、水面に上がって、空気を呼吸しなければなりません。
 爬虫類のウミヘビは、ほぼ、すべての種が有毒だといわれます。つまり、毒ヘビです。けれども、ヒトが手を出さない限り、積極的に咬むことは、ありません。
 対して、魚類のウミヘビは、無毒です。ヒトには、害がありません。
 日本人なら、魚といいますと、「食べられるのかどうか」が、気になりますね(笑) 残念ながら、魚類のウミヘビは、普通、食用にはされません。
 いっぽう、爬虫類のウミヘビは、食べられます。日本の沖縄で、「イラブー」と呼ばれ、食用にされています。イラブーと呼ばれるのは、主に、エラブウミヘビという種です。
 爬虫類のウミヘビは、全世界に、六十種ほどいます。魚類のウミヘビは、三百種以上(!)いるといわれます(そのうち、日本語名が付いた種は、四十種ほどです)。ヘビといえば、爬虫類が本家ですのに、海中では、やはり、魚のほうが優勢ですね。

図鑑には、エラブウミヘビが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、爬虫類のウミヘビを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウミヘビ(海蛇)は危険な毒蛇か?(2008/08/22)
ウミヘビ(海蛇)は龍神の使い?(2006/10/30)
などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2011年4月18日 07:15に書いたブログ記事です。

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