盆花【ぼんばな】とは、どんな花?

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 月遅れお盆の時期ですね。日本では、古来、「御先祖さまの霊が、この世に帰ってくる時期」といわれます。この時期に、お墓参りをしたり、仏壇を整えたりしますね。
 お墓や仏壇に供える花を、盆花、精霊花【しょうりょうばな】、仏さん花【ほとけさんばな】などと呼ぶことがあります。ある特定の種の花を、こう呼ぶこともあります。
 特定の種を、盆花などと呼ぶ場合は、ちょうど、お盆の頃に花が咲く種を指すことが多いです。お墓や仏壇に供えるのに、ちょうどいいからでしょう。
 盆花と呼ばれる植物は、たくさんあります。私が調べた範囲でも、三十種以上はあります。中で、有名なのは、ミソハギという種でしょう。
 ミソハギは、ミソハギ科ミソハギ属に属する一種です。ハギと付いても、ハギの仲間(マメ科)ではありません。夏に、赤紫色の花を咲かせます。北海道から九州に分布します。日本の多くの地方で、お盆に供える花として使われます。
 ミソハギには、よく似た近縁種があります。エゾミソハギという種です。ミソハギと同じく、ミソハギ科ミソハギ属に属します。花期も、分布域も、ミソハギと同じです。外見も、そっくりです。エゾミソハギも、盆花と呼ばれることがあります。
 キキョウ、オミナエシ、カワラナデシコ、フジバカマなど、秋の七草の仲間が、盆花と呼ばれることもあります。この時期から、花が咲き始めるからでしょう。昔から、日本人に、お盆に供える花として、使われてきたのだと思います。
 日本に自生する植物ばかりが、盆花と呼ばれるわけではありません。外来種にも、そう呼ばれるものがあります。センニチコウや、ヒャクニチソウなどです。
 外来種でも、自生種でも、夏に長く咲き続ける花が、よく盆花と呼ばれますね。夏の日射しに、すぐにしおれるようでは、お盆のお供えにできないからでしょう。逆に言えば、外来種でも、夏に強い花は、重宝がられました。
 他にも、オトギリソウ、サルスベリ、ヤブカンゾウなど、多くの植物が、盆花とされます。どれを盆花とするかは、それぞれの地方によるのでしょう。
図鑑には、ミソハギキキョウヒャクニチソウオトギリソウヤブカンゾウが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事で、盆花と呼ばれることがある植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
万葉美人の象徴? オミナエシ(2010/09/24)
サルスベリの木の肌は、なぜ、すべすべ?(2009/07/31)
常夏【とこなつ】の花とは、どんな花?(2008/08/20)
古代の「朝顔」は、キキョウ(桔梗)?(2008/08/08)
毒にも薬にもなるオトギリソウ(2006/06/02)
などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2011年8月19日 07:13に書いたブログ記事です。

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