地球を制覇? ワラジムシの仲間たち

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 子どもの頃、ワラジムシやダンゴムシと遊んだことが、ありませんか? 地面の落ち葉などをどけると、下から、ぞろぞろ出てきますね。小さくて、脚がたくさんある虫です。
 ワラジムシとダンゴムシとは、外見がそっくりです。見分け方は、以前、このブログで取り上げました(ワラジムシとダンゴムシとは、どう違う?(2008/11/03))。
 ワラジムシやダンゴムシにそっくりな生き物は、海にも棲んでいます。グソクムシ(具足虫)の仲間です。ワラジムシやダンゴムシと同じく、節足動物門【せっそくどうぶつもん】軟甲綱【なんこうこう】等脚目【とうきゃくもく】に属するグループです。
 大昔、等脚目が地球に現われたばかりの頃は、どの種も、海に棲んでいたと考えられています。グソクムシの仲間は、そのまま、何億年も経っても、海に棲み続けています。
 いっぽう、同じ等脚目から、陸へ進出するものも現われました。現在のワラジムシやダンゴムシは、そのグループです。海から陸へ、生活を大転換したわけです。今では、とてもそうとは信じられないほど、陸で普通に見られますね。
 中には、陸の岩に、穴を開けて棲むものまで現われました。以前、ブログで紹介したとおりです(虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ(2007/06/28))。また、フナムシ―海辺の陸に棲みますね―も、同じ等脚目です。そういえば、ワラジムシに似ていますよね。
 海に棲む仲間も、負けていません。グソクムシの仲間には、深海に棲むものがいます。500mから700mくらいの海底に多いと聞きます。時には、4000mを越える深海でも見られます。陸の地中から深海まで、なんと多様な環境にいるのでしょう!
 かけ離れた環境に棲むもの同士でも、共通点があります。例えば、陸のダンゴムシでも、海のグソクムシでも、歩くための脚の数は、七対(十四本)です。これが、等脚目の特徴なのですね。全長1cmほどの種でも、30cmになる種でも、同じ数です。
 他にも、共通する特徴があります。彼らは、大きくなるために、脱皮をします。その時、体の前半分と後ろ半分と、半分ずつ脱皮します。どの種でも、このやり方が同じです。
 七対の脚で、どこにでも進出した彼らは、地球の覇者かも知れませんね。
図鑑には、オカダンゴムシフナムシワラジムシが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、等脚目の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ワラジムシとダンゴムシとは、どう違う?(2008/11/03)
オーストラリアのサンゴ礁で、数百の新種を発見(2008/09/25)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ(2007/06/28)
などです。

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このページは、松沢千鶴が2011年11月25日 07:14に書いたブログ記事です。

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