ミミズは、どこまで大きくなる?

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 ミミズは、誰もが知っている生き物ですね。そのわりに、知られていないことが多いです。例えば、ミミズが、どのくらいの大きさになるか、御存知でしょうか?
 大きさは、種によって違います。ミミズには、日本に分布するだけでも、なん十種もの種があります。小さい種ですと、体の長さが1mmほどしかありません。小さい種は、イトミミズ目【もく】に属するものに多いです。ナミハゲヒメミミズなどです。
 大きいほうでは、ハッタミミズという種が知られます。長さ60cmに達します。日本では、この種が最大だとされます。ナガミミズ目【もく】ジュズイミミズ科に属します。
 ただし、これは、伸びた時の長さです。ミミズには、骨がありません。このため、体は伸縮自在です。同じ個体でも、伸びた時と縮んだ時とでは、ずいぶん長さが違います。
 ハッタミミズは、国内の分布が限られています。現在のところ、石川県と滋賀県でしか、確認されていません。なぜ、こんな不自然な分布なのでしょうか?
 それは、ハッタミミズが、外来種だからです。もともと日本にいなかったものが、外国から持ち込まれました。持ち込まれた時期や経緯については、はっきりしません。日本に入ったのは、江戸時代以降ではないかといわれます。
 ハッタミミズの故郷がどこなのかも、突き止められていません。熱帯のどこかだろうと推定されています。熱帯には、このような大型種のミミズが多いからです。
 世界を見れば、オーストラリアに、体長3mに達するミミズがいるそうです。ラテン語の学名を、Megascolides australisという種です。日本語名は、ついていません。
 こんなに大きなミミズなら、大蛇のように太いのでは?と思いますよね。ところが、太さのほうは、さほどではありません。大蛇並みのミミズは、実在しないといわれます。
 その理由は、ミミズには、呼吸器官が発達していないからです。詳しい説明は省きますが、一定以上の太さになると、全身に酸素を行き渡らせることが、できなくなります。
 未確認動物の噂として、「大蛇以上に太く、長いミミズ」が挙がることがあります。ミミズの体を考えれば、このような噂は、噂に過ぎないでしょう。残念ですが(笑)< br />図鑑には、シマミミズが掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、ミミズの仲間(環形【かんけい】動物)を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
泳ぐゴカイがいる?(2011/02/14)
海の毛虫も蝶(チョウ)になる? ウミケムシ(2010/03/15)
ミミズは、土中の働き者(2009/10/09)
オーストラリアのサンゴ礁で、数百の新種を発見(2008/09/25)(2011/05/21)
海中のクリスマスツリー? イバラカンザシゴカイ(2005/12/09)
などです。

このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2012年4月16日 07:23に書いたブログ記事です。

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