鳥たちの多様性がわかる! 展覧会

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 国立科学博物館で、鳥類に関する展覧会が開かれています。日本鳥学会が、今年で百周年を迎えたことを記念する展覧会です。早速、行ってまいりました。
 会場には、たくさんの鳥の?製【はくせい】標本や、骨格標本があります。中には、世界でたった一つしかない標本もあります。ミヤコショウビンという種の標本です。
 ミヤコショウビンは、一八八七年に、日本の宮古島で、一体の標本が採集されたといわれます。それより前にも後にも、採集されたことはありません。目撃情報さえ、ありません。「似た別種と混同したのでは?」ともいわれます。一応、幻の絶滅種とされています。
 会場には、もう一種、幻の絶滅種が来ています。カンムリツクシガモです。
 カンムリツクシガモのほうは、昔は、確かに実在した種だと認められています。けれども、生態が調べられる前に、絶滅してしまいました。現在、世界に三体しか標本がありません。そのうちの二体が、展示されています。
 会場にいるのは、絶滅種ばかりではありません。現在も、元気に生息している種が、ほとんどです。興味深い鳥たちの生態が、いくつも紹介されています。
 例えば、イワヒバリという種がいます。日本の高山に棲む小鳥です。この鳥の夫婦関係は、一夫一妻制ならぬ、多夫多妻制です。さて、それは、どういう夫婦関係でしょうか?
 また、ジュウイチという種がいます。カッコウ科に属します。カッコウといえば、托卵【たくらん】で知られますね。別種の鳥に、卵を托して、自分の子供を育てさせる習性です。ジュウイチも、カッコウなどと同じく、この習性を持っています。
 ジュウイチの雛【ひな】は、たった一羽で、一つの巣を独占します。ところが、一羽しか雛がいないと、仮の親は、少ない餌しか運んできません。ジュウイチの雛は、それでは足りないのですね。仮の親より、体が大きいためです。では、どうするのでしょうか?
 じつは、ジュウイチの雛は、多くの餌を運んでこさせる「秘策」を持っています。
 イワヒバリの夫婦関係や、ジュウイチの秘策について、知りたい方は、ぜひ、国立科学博物館の「鳥類の多様性」展まで、お運び下さい。鳥たちが待っています。
図鑑には、イワヒバリ,ジュウイチなど日本に分布する鳥が200種以上掲載されています。ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、現在、開催中の展覧会を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

大空の覇者、トンボの展覧会(2012/07/28)

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2012年10月11日 07:19に書いたブログ記事です。

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