サボテンと多肉植物とは、違う? 同じ?

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 サボテンは、誰もが知っているのに、誤解が多い植物です。例えば、サボテンは、熱帯の植物といわれることが多いですね。正確には、乾燥帯の植物です。砂漠の植物といえば、わかりやすいでしょう。砂漠は、単に暑いのではなく、乾燥していることが特徴です。
 本当の砂漠は、日本にはありません。鳥取などの砂丘は、砂漠とは違います。ですから、日本には、野生のサボテンは、生えていません。では、どこにあるのでしょうか?
 ここで、「アフリカのサハラ砂漠にある」と思った方は、いませんか? あるいは、「中央アジアのゴビ砂漠にある」と思った方も、いるでしょう。どちらも、不正解です。
 砂漠なら、どこにでもサボテンがあるわけではありません。サボテンの自然な分布域は、北米・中米・南米です。これら以外の地域にあるのは、ヒトが持ち込んだものです。
 サボテンとは、サボテン科に属する種の総称です。それ以外の種が、誤ってサボテンと呼ばれることがあります。外見がサボテンに似た種が、たくさんあるからです。
 アフリカ、中央アジア、オーストラリアなどの砂漠地帯には、サボテンによく似た、多肉質の植物が生えています。サボテンと同じように、乾燥に耐え、体内に水をためるために、多肉質になりました。これらは、多肉植物と呼ばれます。
 サボテンも、多肉植物の一グループです。けれども、園芸の分野などでは、多肉植物といえば、サボテン科以外の多肉植物を指します。ベンケイソウ科の多くの種、ハマミズナ科の多くの種、トウダイグサ科トウダイグサ属の一部などが、多肉植物になります。
 中でも、サボテンと間違えられやすいのが、アロエとリュウゼツランです。どちらも、多肉質で、棘がある点が、サボテンと共通します。
 アロエは、ツルボラン科(アロエ科などとする異説もあります)アロエ属に属する種の総称です。アフリカとマダガスカルに分布します。サボテンとは、分布が重なりません。
 リュウゼツランは、キジカクシ科(リュウゼツラン科などとする異説もあります)リュウゼツラン属に属する種の総称です。北米・中米・南米に分布します。サボテンと分布が重なるため、とりわけ、紛らわしい植物です。注意が必要ですね。

図鑑には、ゲッカビジン,イトラン,キダチアロエが掲載されています。ぜひご利用下さい。


 過去の故事でも、サボテンの仲間を取り上げています。また、サボテンと紛らわしい多肉植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サボテンは、いつから日本にあった?(2013/12/6)
ユリ科は、大分裂中?(2013/9/20)※アロエの分類について、載っています。
歌に詠まれた「ぬばたま」とは?(2012/8/17) ※サボテンの一種について、説明があります。
イトランは、ランの仲間か?(2010/12/27)※リュウゼツランに近縁なイトランが載っています。
聖書に登場? アロエ(2010/12/24)
などです。

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2014年7月25日 07:24に書いたブログ記事です。

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