マリーゴールドの正体は?

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 マリーゴールドは、花壇によく植えられる花ですね。夏から秋にかけて、オレンジ色で、花壇を彩ります。マリーゴールドと呼ばれる植物には、たくさんの種があります。
 マリーゴールドの仲間は、分類に混乱が見られます。それというのは、マリーゴールドの日本語名が、確定していないからです。もともと、日本に分布しないグループだからです。この仲間で、観賞用に栽培されるものは、すべて、メキシコ原産です。
 メキシコ原産なのに、アフリカン・マリーゴールドや、フレンチ・マリーゴールドと呼ばれる種があります。これらは、誤解によって付けられた名です。それでも、これらの名が定着してしまったために、そのまま使われています。
 フレンチ・マリーゴールドには、コウオウソウ(紅黄草)という日本語名があります。他にも、いくつもの日本語名があるのが、混乱のもとになっています。正式な日本語名(標準和名)は、コウオウソウだとされることが多いです。
 アフリカン・マリーゴールドのほうには、センジュギク(千寿菊)という日本語名があります。こちらにも、いくつもの日本語名があります。それらの中には、コウオウソウの別名と同名のものがあります。これが、混乱に拍車をかけています。
 マリーゴールドの分類は、前記の日本語名から取って、キク科コウオウソウ属、または、キク科センジュギク属とされます。コウオウソウ属とセンジュギク属とは、名前が違っても、実体は同じです。ラテン語の学名で、タゲテスTagetes属と呼ばれることもあります。
 さらに、ややこしいことがあります。英語でマリーゴールドMarigoldというと、日本で言うマリーゴールドとは、違う種を指すことが多いのです。
 もともとの英語では、Marigoldといえば、トウキンセンカ(唐金盞花)という種を指しました。トウキンセンカは、キク科キンセンカ属に属します。日本語で言うマリーゴールドとは、同じキク科ですが、属のレベルで分類が違います。
 現在の英語でも、単にMarigoldとあれば、トウキンセンカを指すことが多いようです。園芸関係の英文などを訳す場合には、注意が必要です。
図鑑には、フレンチ・マリーゴールドが掲載されています。ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、キク科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タカサブロウ(高三郎)とは、人の名か?(2013/6/28)
リュウノウギクのリュウノウ(竜脳)とは?(2011/12/23)
ヒマワリは、日にしたがって回るか?(2011/8/26)
菊展の隠れた主役? イソギク(2010/11/15)<
九月九日は菊の節句(2006/9/9)
などです。

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このページは、松沢千鶴が2014年10月 3日 07:04に書いたブログ記事です。

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