ローズヒップは、バラの果実?

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 健康ブームと言われて、久しいですね。さまざまな健康食品が、はやります。近年、はやった中に、ローズヒップというものがあります。ローズヒップティーなど、お茶にして飲まれることが多いですね。化粧品の成分に、入っていることもあります。
 ローズヒップとは、「バラの果実」だと、説明されます。それは、間違っていません。とはいえ、庭園で咲き誇るバラの果実かといえば、それは違います。
 ハーブティーなどに使われるローズヒップは、多くが、ある一種のバラから取られたものです。それは、イヌノイバラ(別名イヌバラ)という種です。
 イヌノイバラは、日本には、自生しません。西アジアから、ヨーロッパに分布する、野生種のバラです。初夏に、ピンク色の、一重の花が咲きます。品種改良されたバラのような、豪華さはありません。このため、花の観賞用には、栽培されません。
 イヌノイバラには、秋に、赤い果実が実ります。これが、ローズヒップです。もとは、ヨーロッパの人たちが、イヌノイバラのローズヒップを、ジャムにしたり、ハーブティーにしたり、パンに入れたりして、食用としていました。
 最初は、むろん、野生のイヌノイバラから、果実を取っていたはずです。現在では、世界各地で、ローズヒップを取るために、イヌノイバラが栽培されています。南米のチリが、ローズヒップの大産地です。ヨーロッパから入ったイヌノイバラです。
 ローズヒップと呼ばれるものが、すべて、イヌノイバラの果実であるわけではありません。他種のバラの果実も、ローズヒップと呼ばれることがあります。現在、流通している「ローズヒップ」が、具体的に、何という種のバラなのか、知るのは、難しいです。
 日本に自生するバラ属の種からも、「ローズヒップ」にあたる果実が取れます。例えば、ノイバラという種が、そうです。ノイバラは、日本の山野に自生する野生バラです。
 ノイバラの果実は、日本で、昔から、漢方薬に使われてきました。漢方薬の世界では、ノイバラの果実を、営実【えいじつ】と呼びます。営実の効能は、ローズヒップとは違います。薬ですので、素人判断で使ってはいけません。
図鑑には、ノイバラが掲載されています。ぜひご利用下さい。


  過去の記事でも、健康食品や、漢方薬に使われる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
西洋と東洋の薬? ウツボグサ(2014/6/20)
クコ(枸杞)は、不老長寿の薬になる?(2013/2/15)
仙人の薬になる? センニンソウ(2012/11/16)
いろいろと役立ちます、ガマ(蒲)(2012/8/24)
「ウコン」に御注意(2011/6/17)
などです。

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このページは、松沢千鶴が2015年2月 6日 07:45に書いたブログ記事です。

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