始祖鳥やドードーに会える、大英自然史博物館展

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 東京・上野の国立科学博物館で、大英自然史博物館展が開かれています。開館以来、百三十年を越える、由緒ある大英自然史博物館の所蔵品が、公開されています。
 中でも、目玉の一つが、始祖鳥【しそちょう】の化石です。ロンドン標本と呼ばれる、たいへん有名な化石を、今なら、日本で見ることができます。
 始祖鳥は、爬虫類的な特徴と、鳥類的な特徴とを、あわせ持った生き物です。約一億五千万年前のジュラ紀に、生息していました。恐竜と同じ時代です。爬虫類から―ひょっとしたら、恐竜から―、鳥類が進化した証拠の化石として、脚光を浴びています。
 始祖鳥が、現生の鳥類の直接の祖先かどうかについては、いまだに議論されています。決着がついていません。とはいえ、鳥類の直接の祖先に近いことは、間違いありません。鳥類の進化を知るうえで、決して欠かせない生き物です。
 この展覧会には、始祖鳥以外にも、たくさんの見どころがあります。入口すぐの所には、『アメリカの鳥』という、巨大な図鑑の原画があります。
 『アメリカの鳥』は、伝説的な鳥類図鑑です。アメリカ合衆国に棲む鳥を、四百種以上も、実物大で(!)、正確な色で、細密に描いています。そんなことをすれば、巨大な書籍になるのは、当然ですね。値段も、巨額です。
 この図版は、鳥好きなら、生涯に一度は見るべきです。鳥の図譜の最高傑作です。
 鳥に関する展示では、他に、モアの全身骨格、ドードーの骨格の一部、オオウミガラスの模型などがあります。これらは、すべて、現代では、絶滅した鳥たちです。モアも、ドードーも、オオウミガラスも、人類が絶滅させてしまいました。
 会場では、始祖鳥やモアやドードーの、復元映像を見ることができます。CGによって、絶滅生物がよみがえりました。まるで、本当に生きている姿を撮ったようです。
 ことに、ドードーの映像が、かわいいです。小さな翼をばたばたさせて、異性にアピールしたり、同性と争ったりします。絶滅しなければ、こんなかわいい姿を、実際に見られたのでしょう。いろいろと、考えさせてくれる展覧会です。


 過去の記事でも、モアやドードーやオオウミガラスに関連したことを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ダチョウは、昔、空を飛べた?(2017/2/10)
絶滅からよみがえる、シマホンセイインコ(2016/12/23)
南極にペンギンがいて、北極にいないのはどうしてですか?(2006/6/22)

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このブログ記事について

このページは、松沢千鶴が2017年3月30日 07:16に書いたブログ記事です。

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