新種発見、再発見ニュースの最近のブログ記事

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 新種の鳥が、発見されました。場所は、東南アジアのラオスです。新種は、ヒヨドリ科の一種です。アジアでヒヨドリ科の新種が発見されたのは、約百年ぶりだそうです。
 どうやら、この鳥は、限定された地域にしか分布しないようです。これまで発見されなかったのは、そのためでしょう。
 新種には、日本語名は、まだ、ありません。ラテン語の学名を、Pycnonotus hualonと付けられました。英語名では、Bare-faced Bulbul(禿【は】げた顔のヒヨドリ)です。
 この鳥の特徴は、何といっても、「顔と頭に、羽毛がほとんどないこと」です。英語名も、そこから付きました。日本語名を付けるとすれば、ハゲヒヨドリでしょうか。
 世界には、顔や頭に羽毛がない鳥が、何十種もいます。ハゲワシの仲間が有名ですね。ハゲワシは、禿げている理由が、はっきりしています。彼らは、死肉を食べるため、死体に頭を突っこみます。その時、羽毛が汚れないように、頭や顔が禿げています。
 今回の新種が禿げている理由は、わかっていません。彼らは、死肉を食べるのではないようです。この鳥のように、禿げている小型の鳥は、世界に四十種ほどいます。これらの小鳥が禿げている理由は、解明されていません。
 アジアでは、今回の新種が、唯一、禿げた小型の鳥だそうです。一度見たら、忘れられませんね。こんな姿でも、日本のヒヨドリと近縁です。ヒヨドリは、日本の住宅地で、普通に見られる鳥です。ヒヨドリの外見は、今回の新種と、まるで違います。
 日本には、今回の新種と、もっと近縁な種もいます。シロガシラです。
 シロガシラは、日本では、南西諸島に分布します。南西諸島の中でも、台湾に近い八重山諸島(与那国島、石垣島など)と、沖縄本島の南部にしか、分布しません。沖縄本島のシロガシラは、人為的に持ち込まれたと考えられています。
 シロガシラと、今回の新種とは、同じヒヨドリ科シロガシラ属に属します。けれども、両者の姿は、まったく似ていません。シロガシラの頭には、白い羽毛が生えています。近縁なのに、こんなに姿が違うのは、不思議ですね。

図鑑には、今回の新種と近縁なヒヨドリが掲載されています。ぜひご利用下さい。

 過去の記事で、今回の新種と近縁なシロガシラを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シロガシラ【愛鳥週間2009:5月10日~5月16日】(2009/05/13)
シロガシラ(2007/05/20)
シロガシラ(2006/10/17)
白い頭のシロガシラ(2006/04/30)

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 新種のカエルが発見されました。発見地は、中米のコスタリカです。
 このカエルには、Diasporus ventrimaculatusというラテン語の学名が付けられました。日本語名は、まだありません。
 この新種の分類は、はっきりと決まっていないようです。というのは、カエル全体の分類が、見直されている最中だからです。
 旧来の分類にしたがえば、今回の新種は、ユビナガガエル科に属します。けれども、この新種を発表したグループによれば、違う科に属するとされます。ラテン語で、Eleutherodactylidaeと表記される科です。日本語に訳せば、コヤスガエル科でしょうか。
 コヤスガエルの仲間は、従来は、ユビナガガエル科に含まれました。しかし、最近、「ユビナガガエル科から独立させて、コヤスガエル科を作る」考えがあるようです。今回の新種は、コヤスガエルに近縁なので、コヤスガエル科に属するとされたのでしょう。
 今回の新種の特徴は、体色です。成長段階と性別により、体色が、大きく異なります。
 幼い個体には、雌雄の差がありません。どちらも、全身がほぼ茶色です。腹部に、ベージュと黒の斑点があります。
 成長した雄【おす】は、全身が、赤みがかったオレンジになります。その地色の中に、白、黒、茶色の斑点が散らばります。
 成長した雌【めす】は、背中が、ほぼ真っ黒になります。腹部には、白と黒の鮮やかなまだら模様ができます。
 たとえば、鳥ならば、このような例はよくあります。成長段階と性別により、体色が異なる例です。でも、カエルでは、このような例は、珍しいです。なぜ、今回の新種がこのようになったのか、理由は、わかっていません。
 このカエルが棲むのは、コスタリカ南部のタラマンカ山脈です。標高二千五百メートルほどに生息します。他のコヤスガエルの仲間は、こんな高いところにはいません。この生息域も、新種の特徴の一つです。

図鑑には、トノサマガエル
ニホンアマガエル
ヤマアカガエルなど日本のカエルが17種ほど掲載されています。ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、新種のカエルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エクアドルで、十二の新種を発見(2009/06/18)
マダガスカルで、両生類の新種を、二百以上も発見(2009/05/07)
世界最小のカエル?が発見される(2009/04/11)
コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/02/05)

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新種発見のニュースが二つありました。哺乳類と両生類のニュースです。

 哺乳類のほうは、サルの一亜種です。当初、新種と報道されましたが、後になって訂正報道がありました。新種ではなく、新「亜種」です。
 サルの新亜種が見つかったのは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林です。オマキザル科のセマダラタマリンという種に含まれる、新しい亜種が見つかりました。
セマダラタマリンのラテン語の学名は、Saguinus fuscicollisです。
新亜種の学名は、Saguinus fuscicollis muraです。新亜種には、まだ、日本語名が付いていません。
 セマダラタマリン自体は、十九世紀に発見されています。名のとおり、背にまだら模様があります。新亜種は、この模様の部分が、普通のセマダラタマリンより広いようです。
過去の記事でも、いろいろなサルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
女装するトカゲと、男装するサル(2009/03/12)
ヒヨケザルの新発見、メガネザルの再発見(2008/11/20)
ガーナの宝冠:西アフリカの希少な生き物たち(2008/5/18)

 両生類のほうは、サンショウウオの新種です。この新種のために、新しい属が作られました。つまり、新属新種の発見です。発見地は、米国のジョージア州です。
 新属新種のサンショウウオは、ラテン語の学名を、Urspelerpes bruceiと付けられました。日本語名は、まだ付いていません。アメリカサンショウウオ科に属します。
 この新種については、いくつか興味深いことがあります。
 一つは、米国で四足動物の新属が発見されるのは、五十年ぶりということです。先進国で、四足動物の新属となるとさすがにめったにありませんね。
 もう一つは、この種が、ジョージア州のアパラチア山脈付近で発見されたことです。アパラチア山脈の付近は、両生類に関しては、まるでガラパゴス諸島のようなところです。他のどこにもいない、珍しい種の両生類が多いのです。
 例えば、アンフューマ科の種は、みなアパラチア山脈付近に分布します。アンフューマ科は、両生類なのにウナギにそっくりです。同じように、細長い体を持つサイレン科の種も、この付近に分布します。
 なぜ、アパラチア山脈の付近に、特異的な両生類が多いのかは、まだわかっていません。ひょっとしたら、今回の新種がその謎を解く鍵になるかも知れませんね。
過去の記事でも、両生類の新種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エクアドルで、十二の新種を発見(2009/06/18)
マダガスカルで、両生類の新種を、二百以上も発見(2009/05/07)
世界最小のカエル?が発見される(2009/04/11)
などです。

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